閉店後、R・W・ファスビンダー「ファスビンダーのケレル」見る。予備知識なしで見てみたら、行為のシーンもある濃厚な同性愛映画だった。全編にわたって照りつけるなまめかしい金色の光が印象的。シャワー浴びて少しキャンバス進める。長島友里枝「『僕ら』の『女の子写真』からわたしたちのガーリーフォトへ」読み進めて寝る。
05日
朝8時頃に起きる。まどと喫茶店でモーニング。絵を描いたり本を読んだり。柴崎友香「ビリジアン」読み始める。疲れがたまっているのか、考えがネガティブになる。休んでいるようでも気がつけばずっと本か絵か映画に集中している。何で吹き飛ばすのがいいんだろうか。郵便局で本を出荷し、スーパーに寄って帰る。
誰かとの会話を思い出す時、「そういうことを言っていた」という事実がまずやってきて、相手の声色やリズムや発音や周りの状況はその後にやってくる。事実を思い出す瞬間には言葉の出所が曖昧で、ふわふわと漂っている。
開店。お客さんは少ない。品出し進める。
閉店後、まどといろいろ話す。キャベツの浅漬け、親子丼作る。風呂。「ガーリーフォト」読み進めて寝る。
06日
朝8時前に起きる。とても涼しくて気持ちがいい。空気もからっとしている。朝ごはんを食べて、久々に公園へ。カフェオレを飲みながら本を読む。「ガーリーフォト」「ビリジアン」読み終える。何枚かスケッチブックに絵を描く。
20代の頃までは自分も他人も、いろんな縁も、はかないものだろうとタカをくくっていたなと思う。もう会うこともないだろうと思っていた人間が、遠い距離と長い時間を飛び越えて何度も現れる。自分も誰かのもとに、その都度違った表情で現れ直す。これがあと何十年も続く。
開店。少し品出しと発送準備をして、あとは帳簿まとめ作業。閉店後、商店街のフリーペーパー用写真撮影。近所のお花屋さんの店主さんがうちを紹介してくれて掲載が決まった流れ。ありがたい。齋藤さんも写りませんかと誘われるが遠慮する。撮影中、事務作業や品出しを進める。
閉店後、シャワー浴びて、絵を進めて、本を読んで寝る。
07日
朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て、朝ごはん。本の整理をする。
外出。本を出荷し、レンタカーを借りて出張買取へ。建築・美術関係が主で、予想以上に量も多く、ありがたい。結束して既に家から運び出されていたので、積み込みはすぐに済んだ。店に帰って本をおろす。
時間の余裕ができたので、ドライブへ。ブックオフに寄り、ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」(岩波文庫版)購入。青猫さんへ行き、ドライカレーを食べる。豆がたくさん入っていておいしい。金井直「ロリエの靴屋」読み始める。広い公園に行き散歩。本を読んだり写真を撮ったりする。レンタカーを返し、喫茶店でカフェオレとトースト。横に座っていた女の子が妻子持ちの男を誘惑したとかすごいことを言っていて、全然集中できなかったが「ロリエの靴屋」読み終え、モホリ=ナギ「ザ・ニュー・ヴィジョン」読み始める。スーパーに寄って帰宅。
少し絵を描いて、料理。ポテトマサラと、オクラのココナッツキーマカレーを作る。ここ最近作ったカレーが辛すぎたので、今回は甘めに作った。まどが帰ってきて晩ごはん。まどはこの日担当さんと打ち合わせ。今村昌平「カンゾー先生」見る。こないだTSUTAYAに行ってまどにおすすめしてもらった映画。ブラックユーモアも個人のドラマも戦争の重さもバランスよく盛り込まれていて楽しかった。坂口安吾の原作は読んだことないけど、映画とどのくらい違うんだろうか。
08日
朝8時に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。今日もSANBON RADIOを聞く。SANBON RADIOは大阪・toi booksの磯上竜也さん、京都・恵文社一乗寺店の鎌田裕樹さん、和歌山・本屋プラグの嶋田詔太さんの3名によるトークの配信で、あるテーマに沿って本や映画のことを紹介している(アーカイブがYouTubeで見れる)。どれもとても面白いし、勉強になる。
少し絵を描いて、外出して散髪。喫茶店へ。「ザ・ニュー・ヴィジョン」読み進める。
「誤った期待に苦しみながらも人びとはあらゆるものをたちどころに『理解』したいのである。経験の道程をはっきりさせないままで、それを求めている。」
開店。ざっと雨が降ったと思ったら止んで蒸し暑くなったり、変な一日。藤井さんや安岐さんが来てくれて、いろいろ話した。
この日記はやたら「ありがたい」と言っている。自分に「ありがたいじゃないか、なっ、そうだろ」と言い聞かせているようなところもある。本当にありがたいと思っているし、その上でなんでさらに言い聞かせないといけないのか、自分でもよくわかっていない。でもそうしてしまう。自営業の人が自己啓発やスピリチュアルに走るのはわかる気がします。
今日も映画を見ます。
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