閉店後、早めに帰る。風呂。『チャールズ・ブコウスキー詩集 指がちょっと血を流し始めるまでパーカッション楽器のように酔っぱらったピアノを弾け』読み終える。最後の『芸術』という詩が良い。『酒宴/残光 吉田健一短編小説集成』読み進めて寝る。夜少し肌寒かったからか、何度か起きた。
29日(金)
朝7時半に起きる。あまり疲れ取れず。朝ごはんを軽く食べて、洗濯物を畳む。旅行に持って行くための着替えの準備。
外出。レンタカーを借りて三木のほうまで出張買取。ちょっと状態の悪いものが多かったが、ヴィム・ヴェンダースやヨハネス・イッテン、タイガー立石が絵を描いた『たくさんのふしぎ』などもある。店に戻って本をおろし、書類の提出。
店に戻り、開店。午前中にお預かりした本の査定、出店用ストック作り、品出しなど。電話連絡。須鼻さんがフィルムアート社の編集の方を連れて来てくれたり、横須賀の古書店AMISの方が来店されたりと楽しい日になった。
9月頭に現店舗の隣の物件へ移転する旨を告知。店舗面積が現在の2.5倍くらいになる(3倍近いかも)ので、いろいろやれそう。もちろん品揃えも充実させる。
閉店後、早めに帰宅。まどとぽかぽか温泉に行く。帰って少し本を読んで寝た。
30日(土)
朝7時半に起きる。この日は15回目の結婚記念日で、店を臨時休業にして島根まで旅行。
南でモーニング食べて出発。今回のルートは尾道から中国道に入って北へ向かう。尾道を過ぎるとすぐ一車線になり、だいたいが無料区間でサービスエリアなどはない。4時間ほどかかって出雲に到着。
『羽根屋』という有名な蕎麦屋さんへと向かう。香川と比べ、島根の人たちは車の運転が大変穏やかで感動(香川が荒過ぎるんだと思う)。蕎麦は並んだけど、待つ間本を読んで休憩にもなりちょうど良かった。まどは天ぷらとざるそば、自分は鴨南蛮。おいしい。
出雲民藝館へ。郊外の住宅地の一角にあり、個人宅(現在も住まわれている)の一部を改装して展示している。郷土ゆかりのものが多く楽しい。黄色い釉薬のかかった陶器や、カルメラ焜炉、貝焼焜炉など気になった。
宿に荷物を置く。貸切の戸建てで、きれいな宿。再び車を出して出雲大社へ。抽象的な形の彫刻作品があったり、本殿も改装されてガラス張りのところがあったりして、現代的な印象。神楽殿は大きなしめ縄含めとてもかっこよかった。古い部分の意匠は細かい工夫がこらされていて見応えがある。
一畑電鉄にも乗ってみたかったけど、本数が少なく終電も早いので結局車で移動。出雲市街へ出て、句読点さんへ行く。奥に長い店内で、芸術や詩の洋書も多い。現代詩文庫の北園克衛と、以前から買い直したいと思っていたミシェル・フーコー『レーモン・ルーセル』を購入。まどもけっこう買っていた。店主さんともいろいろお話。水中書店さんとも話して思ったけど古本屋の経営のあり方は店によってかなり違うなと思う。みなさん工夫されている。
遠くの街に住んでいる方が自分のことを知ってくれているとうれしいけど、ずっと誰にも知られていない前提でいきたい。
出雲の商店街を歩く。シャッターの閉まっているところも多いがところどころ新しくリノベーションされた居酒屋もあり、どこも混んでいる。クラフトビールのお店やバーもあり、これからまだお店が増えていきそうな雰囲気を感じる。ツバメヤというお店に入り、お刺身や赤天という辛口の練り物などいろいろ食べる。どれもおいしい。その後出雲市駅のすぐそばにある温泉へ。茶色い濁りのあるお湯。
宿に戻って、ビール飲みながら読書。少し早めに寝る。
31日(日)
朝7時半に起きる。荷物をまとめて出発。
宿から少し離れたところにある『軽食喫茶ラブラブ』というお店へ行く。まだ朝早いけど、若いお客さんがけっこういる。店主のご夫婦も素敵な方。
松江方面へ向かう。日差しが強く、暑い。30度を超えるらしい。途中玉造温泉をざっと見る。宍道湖がきれい。松江市街はビルが多いけど、なんとなく開けた明るい印象。
松江城の北側にある小泉八雲記念館と八雲旧邸を見る。人が多かった。記念館のほうは充実した内容で、クレオール文化研究者としての八雲にあらためて興味をそそられた。旧邸はぐるっと囲むように庭があり涼しげ。近くの売店でソフトクリーム食べる。
昼ごはんに回転寿司北海道へ行くが、40組以上が待っていてやめる。この日も結局蕎麦。おいしかった。
『青と緑』さんへ行く。『塔』所属の歌人の方が松江に来られているようで、短歌関係の方がお店に集まっていた。お店の品揃えも詩歌が多い。FALL三品さんの『すべての雑貨』を買う。お店の方と少しお話して、ショップカードを置いていただく。
松江城のそばにある亀田山喫茶室へ。明治時代の洋館『興雲閣』の一角にある喫茶店。高松から松江に引っ越したアルバイトMさんこと黛さんとお茶。この辺の街や古本の事情などいろいろ聞く。
黛さんに、近くの古本屋『冬營舎』さんまで案内してもらう。県庁近くの、ちょっと奥まったところにあった。アンリ・トマ『岬/世捨て人』購入。これは植草甚一が何かの本で「変わった小説」と書いてて気になっていた。買えてよかった。店主さんはYOMSに来られたことがあるようだった。ショップカード置かせていただき、冬營舎さんのカードもお預かりする。
松江市街から20キロほど離れた美保関へと向かう。この日泊まったのは最近文化財登録もされた美保館。といっても宿泊は文化財登録された本館のほうではなく新しく建てられた新館のほう。泊まると本館を夜に見学できたり、朝食を本館で食べられたりする。夕食はいろんな地のものが出た。風呂、浴衣で新館見学、部屋で読書。『酒宴/残光』読み終える。早めに寝た。
01日(月)
朝7時ごろに起きる。本館2階で朝食をとり、荷物をまとめる。チェックアウトして、荷物を車に入れておく。
宿のすぐ近くにある美保神社で「朝のおつとめ」があるとのことで見に行く。毎朝行われている神事のようだ。40分ほど外から見学。神社の建築も見ごたえがあった。
大きな橋を渡って境港へ。Googleマップを見ていて目に留まった『海とくらしの史料館』に行ってみる。様々な海の生き物のはく製がかなりの量展示されていて楽しい。境港周辺で行われている漁法などの解説もためになる。2階には絣の帯など郷土の工芸品も展示されていた。
史料館から割と近くにある水木しげるロードへ。平日にも関わらずけっこう人が歩いている。ぬいぐるみを取り出し、妖怪の銅像との写真をたくさん撮った(並べて撮るのにちょうどいい大きさ)。2024年にリニューアルオープンしたという水木しげる記念館は戦争体験に重きを置いた充実の展示内容。とてもきれいな館内。おみやげに『河童の三平』のタヌキのグラスを買う。ソフトクリームを食べて休憩。
米子方面へ。時間が足りなくて今回米子市街はまわれず。昨日行きそびれた回転寿司北海道がこっちにもあったので、行ってみる。今回は待たずにすぐ入れた。
植田正治写真美術館へ。大山の麓の、かなり郊外にある。川村記念美術館を思い出した。まとめて作品を見ると変遷が伺えて面白い。特別展は松江を撮った写真の特集展示で、松江には昨日行ったばかりなのでより興味深く見ることができたような気がする。
帰りは米子道~中国道と南下。2車線の区間が多かったのもあって、行きは4時間かかったのが2時間半くらいで高松に到着。中国地方の内陸部の山深さを改めて思い知る。
仏生山温泉に行き、汗を流してから晩ごはん。緊張が解けて眠くなる。少し横になったらだいぶ良くなった。帰宅、荷物の整理。疲れ果てて10時くらいにベッドに入る。
いろんなところに行った3日間だった。
02日(火)
朝7時頃に起きる。スマホでブログを更新。洗濯。
外出。台風がきているけど今のところそれほどでもない。レンタカーを返し、南に入って読書。青と緑さんで買った三品輝起『すべての雑貨』読み始める。とても面白い。三品さんの本は以前別のを読んだ気がしていたが、記憶をたぐるとどうもこの本の単行本版だったようだ。前に読んだ時と印章がずいぶん違う。自分の中の物を見る目か何かが変わったのだろうか。
店へ行き、たまっている発送作業。昼ご飯は綿谷で肉うどん。メール連絡など細かい作業もやっていたらあっという間に時間が過ぎていく。本の発送で郵便局まで2往復。入口のドアだけ開けているような状態でもお客さんがやってきて、何冊か買ってくれた。
スーパーに寄って帰宅。まどはこの日ネットを介しての遠隔対談や歯医者なんかで忙しかった様子。料理。そら豆のにんにく炒め、青梗菜のお浸し、味噌汁、豚の生姜焼きを作る。そら豆は下準備に時間がかかるけどおいしいな。境港で買ったたぬきグラスがかわいい。
晩ごはんを食べ終えて、先月分のレシート入力作業。シャワー。台風の影響で猛烈な雨風。少し本を読んで早めに寝る。
03日(水)
朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。『すべての雑貨』読み終える。最後のレゴのエッセイもとても面白かった。3年前に吉祥寺で個展をやった時三品さんが見に来てくれたけれど、あの時は搬入の日で自分もバタバタしていた。また落ち着いて見ていただく機会が作れたらいいなと思う。
用事をひとつ済ませ、LUUPに乗ってきゅうへ行き絵の搬出。久しぶりの香川での絵の展示の機会をかなさんのお店で持てたことがうれしい。いろいろお話しながら梱包する。かなさん美保館に興味を持ってくれたようだった。
再びLUUPに乗り、店に戻る。なんとか開店時間に間に合った。この日はお客さんから移転について話しかけられることが多く、旅の疲れが遅れて出ていたものの楽しい一日。些末事福田さんも「いろいろできるね」と励ましてくれる。査定、品出し、均一本の補充、発送準備。新しい店舗になったら棚への補充は間に合うのか。バイトの人とも連携してより速く動ける仕組みを作らないといけないな。夜にミヤモト惣菜店さん来てくれて、お店の話。異業種でも商売の話を聞くのは楽しい。
今日は早めに帰って休みたい。明日は朝から市役所へ行く予定。
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