閉店後、本を発送して帰宅。洗い物、風呂。
「外骨の復習」のための文章作り。今回は獄中でも誌面にユーモアは欠かさなかったという話。外骨は今のメディア状況から見れば「炎上商法の先駆け」というふうにも見られるだろうし、実際そういう側面はあるけれど、根底には反差別や反戦の精神が根底にある。現在において「外骨的在り方」はいかに可能かを考えるとかなり難しく思えるけど、90年代の外骨ブームにまとわりつく「サブカル感」や、外骨自身による現在の価値観からは誤解を招くような表現を俯瞰しつつ、改めて考えることができたらと思う。その結果が「やはりあの時代だからこそ有効な表現だったのだ」となっても、無駄ではないはずだ。
デイヴィッド・ホックニー/マーティン・ゲイフォード『絵画の歴史』続き少し読んで寝る。
30日(金)
朝7時半に起きる。体調も回復してすっきりとした目覚め。「外骨の復習」投稿して、朝ごはん、お弁当の準備。
外出。香川県文化会館へ会場の利用料を払うため向かうが、銀行での払い込みのみ対応とのことで、すぐに出る。県庁内の香川銀行の窓口で支払い。その次は社会福祉総合センターの中にある、かがわ長寿大学の事務局へ。長寿大学は財団法人が運営している高齢者向けのカルチャーセミナーで、砂古口さんも毎年講演されている。こちらの残りも少ないため限られた枚数しかお渡しできなかったが、チラシを配布いただけることになった。ありがたい。
作業部屋に行き、絵の続き。DNAなど聴きながらやる。久しぶりに聴くと、アートリンゼイのギターよりもモリイクエのドラムの独特なもったり感に惹かれた。絵は無事に完成。今月中に完成できて良かった。
開店。店頭買取1件。ほか、お預かりも1件。最近ありがたい買取が多い。売れてくれ。品出し、発送準備。明日の大阪旅行の計画を練る。今年から営業を再開した天満のストリップ劇場へ行こうか迷ったけど、国立国際美術館で行われている現代美術のグループ展へ行くことにした。なんかこのタイミングで見に行かないとどんどん現代美術から足が遠のいてしまうような気がしたので。
閉店後、すぐに帰宅。明日の旅行の準備をして風呂。『絵画の歴史』読み終える。
ホックニー「美術の歴史と画像の歴史が二手に分かれるとしたら、力を保つのは画像の方だろうな。いまではアヴァンギャルドを気にかける人は少なくなった。たいしたものではないと思うようになったんだね。」(p349)
あれだけ膨大な作品を描いてきてアーティストとしての地位も確立しているのに、80歳を越えてもこう言えてしまうのがすごい。
31日(土)
朝5時過ぎに起きる。豆乳を温めて、グラノーラを食べた。
高速バスに乗って大阪へ。車内で少し寝てから、濱口竜介『他なる映画と』1巻読み始める。小津安二郎、黒沢清、エドワード・ヤン、ロベール・ブレッソンなどなど面白い。
10時前に大阪駅着、JRA近くの『モンシェリー』という喫茶店に入る。コーヒーとトースト。店内のテレビでは競馬中継がずっと流れている。丸みの帯びたパーテーションが良い。このあたりには昼からやっている古い居酒屋なんかもけっこうあるようだ。
国立国際美術館で『プラカードのために』というグループ展を見る。九州派にも参加していた田部光子の文章や作品に込められたメッセージを出発点に、「それぞれの生活に根ざしながら生きることと尊厳について考察してきた、田部を含む7名」による展覧会。あえて各作家の作品を固めず点在させた配置も含め、ひとつのテーマに収斂することのない広がりを持たせようという姿勢を感じる。作品は金川晋吾の長崎で撮影された連作と、志賀理江子の映像作品が良かった。特に後者には感銘を受けた。やはり日頃から手を動かし何かを作り続けている人は、基礎体力というか、蓄積された造形やイメージのボキャブラリーが豊富だ。作品がコンセプチュアルなものであろうと、その蓄積の差は滲み出るものだなと改めて感じさせられた。コレクション展も面白く、今井俊介や村上隆などの作品の表面をまじまじと見る。やはり大きな作品は直に見たほうがいいな。
中之島からほど近いところにある、宮武外骨の碑を見に行く。外骨は東京から大阪へ引っ越して『滑稽新聞社』を設立し、その後大阪市内で一度移転したようで、この碑が立っているのが移転後の場所ということらしい。美術館に近く、ついでに寄れてよかった。
地下鉄に乗って天王寺へ。たこ焼きを食べて、あべのハルカス美術館にて行われている『小村雪岱のすべて』展へ行く。すべてというだけあって充実した作品数と解説。資生堂関連の仕事も多くうれしかった。今回前期の終了間際に行ったけど、後期もけっこう作品が入れ替わるようだ。
再び地下鉄に乗り、心斎橋へと向かう。マルかバツでCD見る。海外からの親子連れにも店主のお二人はとても優しく接していて、良い気分になる。Steve Beresfordのシャルル・トレネカバー集、JONと宇都宮泰のコラボレーションアルバム、Yazooからの戦前ピアノブルースのコンピレーションを購入。プランテーションへ。アジアを中心に世界各国から仕入れられたCD、カセット、レコードが並んでいる。いろいろ試聴させていただき、今回はクレオールのフォークソング集を購入した。
カレーを食べ(偶然見つけたお店に適当に入った割には、おいしかった)、難波ベアーズに行く。この日はju seiの14年ぶりに発売されたアルバムのリリースツアー大阪編。去年の6月にもライブを見たので、それほど久々という感じはしない。しかし関西でのライブの機会は貴重だ。ポップなメロディが寸断されて無音になり、詩情とナンセンスがかき回され、曲間だと思ったらそれが展開で…。以前より際立っている静と動のコントラストにクラクラ。今後はどのように変化していくのだろう。いつの間にか発売されていたseiさんのソロ2作目が物販にあったので、買おうと思っていたらいつの間にか完売していた。またライブに行こう。甲冑さんやオボコさん、KK mangaのハマジさんともお話できてうれしかった。
夜行のジャンボフェリーで帰る。土曜だからか乗客が多かった。
01日(日)
朝6時、ちょうど前日に家を出たくらいの時刻に帰宅。着替えてすぐに寝る。9時頃に起きて朝ごはん。冷凍のぎょうざを焼いて、お弁当を用意する。
外出。スーパーに寄ってから店へ。開店。この日は発送件数が多く、忙しかった。店頭買取2件、ほかお持ち込みが1件。お持ち込みの分は高知県在住の方で、良い本ばかり50束ほどあり、大変ありがたい。一昨日お預かりした本の査定が完了し、ご連絡。金額喜んでいただけた。読売新聞の記者の方から外骨トークの件でメールがあり、明日の午前中に取材いただくことになる。この日はトークの予約もそこそこ入った。夜に平尾君と植松さんが来てくれて、なごむ報告。
帳簿付けを明日にまわし、定時で店を出る。帰って風呂。ベッドに入ってスケッチブックにドローイングを描いてみるが、それほどうまくいかず。少し本を読み進めて寝た。
02日(月)
朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。
新聞の取材があるので早めに外出。スーパーでのど飴買う。今回担当いただいたのは、以前まどへの取材もされた記者の方。1時間ほどかけて、YOMSのこと、トークイベント企画までのいきさつ、外骨への考え、などをじっくり聞いていただき、なんと本も何冊か買ってくださった。選挙のお忙しい中ありがとうございました。
100均へ消耗品を買いに行き、開店。昨日の売り上げの帳簿付け。この日は最近あまりできていなかった品出しを主にやった。良い本が入ってきているな、と思えた。高校生が1人で来てくれた(男女各1)のもうれしかった。県外へ出たりしても、「こういう店があったな」と思い出してもらえたらありがたい。こちらもできるだけ続けたいが。夜に発送準備。
今日はもう少し作業して、帰って「外骨の復習」の文章を作る。先月分のレシートの入力もやらないと。
明日は午前中投票に行き、午後は砂古口さんと南陀楼さんとzoomミーティング。