22日(水)夜
体調があまり良くなく帰りたかったが、ブログを書いたりしていたら22時を過ぎてしまう。本を出荷して帰宅。早めに寝る。
23日(木)
朝7時半に起きる。体調は回復。ただ疲れていただけだったのかもしれない。朝ごはんを食べて料理。肉みそ(レンコンと椎茸を細かく刻んで入れる)、白菜のおひたし、いんげんの胡麻和えを作る。まどかさんからもらったティーバッグで淹れた紅茶を飲み、INA「つつがない生活」読み始める。
外出。店にお弁当を置いて、コンビニでレコード寄席のチラシを増刷。酒屋さんでビールとジンジャーエールを買い足す。スーパーで食材の買い出し。
作業部屋に戻り、おととい買ったレコードを聴きつつ絵の続きをやる。コーラスグループのレコードを聴いていたら一気にクリスマス気分になった。
開店。この日は勤労感謝の日で世間はお休み。明日も休みをとって4連休という人も多そう。品出し、発送準備、均一本の補充などを進める。定休日明けということもあり発送が多い。ウェブショップのほうでも商品が動いてありがたかった。夜に工芸高校美術科の生徒が作った雑誌「F」の7号を品出し。取材から執筆、撮影、デザインまで自分たちで手掛けている。今回は歴代の編集長にもインタビューを行っていて面白そうだ。
閉店後、本を出荷して店でお酒を飲みながら読書。「つつがない生活」読み終える。アメリカとフランスへの旅の話が特に良かった。店で本を読むのは外から見られている意識があると妙に読書がはかどるからだけど、店の外から見た時の自分を想像すると、ふと最近閉店してしまった近所の洋食屋さんのことを思い出した。夜にそのお店の前を通りかかると、照明を落とした店内で店長のおじさんがよく晩酌をしていて、バラエティ番組を見てげらげら笑っていた。その姿が妙に印象に残っている。こうして閉店後の店内で本を読んでいる自分も似たような存在かもしれない。こういうなんでもないことはすぐに忘れてしまうから、ここに書いておく。
つらつらと回想が広がり、六ろくとサンリンシャが閉店したのも、サンリンシャの蓮井さんが神戸へ、iLの浜吉さんが福岡へ引っ越したのもまだ去年の出来事なんだよなと思い出す。燦庫ができたのも去年だ。個人的には2022年のこれらの出来事のインパクトが大きく、なんとなく街の雰囲気が変わったような気がするけど、「変わっただなんて大げさな。あなたの中でだけの話でしょう」と言われればそれまでの話かもしれない。自分は「あなたの中でだけの話でしょう」と言う人がいたとしたら、その人の語る「街の話」も聞きたい。「自分語り」はとかく悪く言われがちだけど、人それぞれ着眼点や思い入れや人付き合いが違うのは当たり前でそこに面白さがあるはずから、みんなどんどんしゃべればいいと思う。
作業部屋で木枠にキャンバスを張る。今までずっと張りキャンバスばかりに描いていたので、10号程度のサイズを張るのにも慣れておらず時間がかかる。1枚だけ張れた。
24日(金)
朝8時に起きる。シャワー。お弁当を用意して外出、南でモーニング。色川武大「狂人日記」読み進める。主人公と圭子との会話のシーンが、お互い特異な精神状態に置かれていることを理解しつつ、自身の感じた世界をそのまま言葉にしていてとても良い。
「一本指を左右に振って、メトロノームを形造り、だんだんテンポを速めた。「だが、音はしない。形も見えない。空気が煮えたお湯みたいになって、ちりちり震えているみたい」」(p168)
さらに檜垣立哉「ベルクソンの哲学」を読み始める。「狂人日記」の語りへの感受性をさらに深めてくれるようでとても面白い。
「実在を捉えることが哲学の企てであるとしても、変化しつづける実在はもとより記述不可能なのではないか。逆にいえば、それはいっさいの記号表現を逃れることにより、すぐれて実在として指示されるのではないか。しかしそうであれば、こうした実在の記述を可能にする直観の方法論とはどのように哲学の記述を構成しうるのか、これが問われることになるだろう。」(p13)
「私とは光が充ち溢れる実在のなかで、意識や記憶という特殊なリズムをもたらす屈折装置なのである。私は、流れである実在から独立することによって、その場が確保されるものではない。むしろ固有のリズムをもたらしながら自己の位相を織りなしていく、持続の一部とみなされるべきである。」(p20)
出て、作業部屋へ行きまたキャンバス1枚張る。
開店。小鉄君が来てくれて、「春とヒコーキ」のぐんぴぃのYouTubeが面白いという話。ぐんぴぃはブックオフで店長をしていたそうで、「アメトーーク」の読書芸人回でチュツオーラの「やし酒飲み」を推していたらしい。品出し、発送準備、書類作成など進める。昨日コピーしたチラシを裁断し、高松中心部以外の各所への発送準備。この日はまずまずやるべきことができた気がする。
今日はこれからまどと映画を見る。明日の夜は堀金君と打ち合わせ。
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