2025年5月30日金曜日

語られない(2025年05月28~30日)

27日(火)夜

ブログを更新して帰宅、シャワー浴びる。体は疲れているが頭は妙に醒めていて、寝付けない。『長谷川四郎の自由時間』読み始め、寝る。


28日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。まどがコーヒーを淹れてくれて、おととい富澤さんからいただいたお菓子と一緒にいただく。少しだけ読書。

外出。アルバイトN君にネット出品作業を教える。N君飲み込みが早い。アルバイトの人に作業をお願いするようになってから、売り上げも上がってきている。どんどんやっていきたいところ。

開店。丗界さんの冊子を中心に発送準備作業を進める。件数が多く、ほとんどこの日は梱包作業をやっていた。ネットで注文していたスニーカーが届く。良い感じ。神戸の風文庫さんがご来店。香川のネジマキネコさんも以前から関わりの深いお店で、自分はまだお伺いしたことがなかったけど、いろいろお話できた。

閉店後、スーパーでビールを買って帰り、家で本を読みながら飲む。ten to senの杉浦さんからいただいたおせんべいをつまみに。杉浦さんは5月末で新しい経営者の方へゲストハウスの経営を任せ、しばらくゆっくりされるとのこと。YOMSを始められたのは杉浦さんが物件を紹介してくださったのが大きなきっかけになっている。改装も手伝っていただいた。お疲れさまでした。


29日(木)

朝5時に目が覚める。東京に行く直前で興奮しているのだろうか。この際だと読書を進め、『自由時間』読み終える。朝ごはん、お弁当の準備。

まども起きてきて、モーニングへ行く。ノートにドローイングを描き、磯崎新『空間へ』読み始める。出て、作業部屋へ。東京に持って行く絵を3枚ほど選ぶ。ついでに絵の続きも少し。フリーペーパーの刷り損じを切ってコラージュする。

開店。この日も昨日ほどではないが発送件数が多かった。絵の梱包などもやる。店頭買取3件。お客さんは瀬戸芸の春会期が終わり少なくなるかと思いきや、まずまずだった。品出しもアートや哲学、料理など割とできた。東京での予定もだいぶ固まる。

現代アートの場の、サロンぽい雰囲気がどうも苦手だ。かったるい。もっと風通しが良くならないものか…と愚痴ったところでしょうがないので、店を通じて何かもっと自分の理想に近い人、モノ、お金、などの流れを作れたらと思う。良い記憶も嫌な記憶も飲み込んで、「全て壊してしまいたい」と「誰も傷つけたくない」を同時に実現しようとする時の遠心力でもって、生活を飛躍させたい。それは必ずしもアートの場で起こることではないし、日常に起こる誰にも語られない一瞬だったりもするだろう。

閉店後、すぐ帰宅。風呂。着替えなどをまとめる。まどの本棚からちくま文庫の『余生まんが』を借りて読む。奥田亜紀子さんの『あんきらこんきら』はめまぐるしく変わるアングルと時間軸が、どこかマジックリアリズムの小説を思い起こさせる。そういえば奥田さんは最近SNSで『百年の孤独』について書いていた。そしてラストに収録された楳図かずお『Rojin』が凄まじい。この作品が序盤にきていたら、他の作品の印象が薄くなってしまったかもしれない。しかし調べてみると『Rojin』はいろんな単行本や文庫に過去収録されているようだった。もっと読まないとなぁ。


30日(金)

朝7時半に起きる。軽くごはん。余っていたミニトマトなんかも食べておく。

荷物をまとめて、久々にDORSIAへ。店内にヒマさんの詩(著名なアーティストの詩か文章を一部アレンジしたもののようだ)のポスターが貼られていて、Instagramのストーリーに上げると、ヒマさんから「これからDORSIAでTOKYO ART BOOK FAIRの人と会うのでよかったら齋藤さんも一緒に」とお誘いを受ける。まどと話したり、少し本を読んだりして待つ。まどは作業があるため帰り、入れ替わりでヒマさんと汐入さん、TABFの東さんがやってくる。いろいろお話。福岡のあたりにある面白いお店の情報を聞く。ヒマさんと話すのもなんだか久しぶりだな。

100均に寄ったり、お弁当を買ったりして店へ。開店。店頭買取3件。ヒマさん汐入さん東さんも寄ってくださり、こないだ作ったフリーペーパーを渡す。品出し、荷物の整理。『Tさんインタビュー』も東京で会う人に渡せたらと少し増刷する。

明日は東京。

2025年5月27日火曜日

開いていられる(2025年05月26~27日)

25日(日)夜

閉店間際、善通寺に住んでいるというお客さんといろいろ話す。最近福岡と久留米に行ってきたそうで、久留米で古物商をやっている鋤田収集事務所さんがYOMSのことを話してくれていたとのこと。鋤田さんは音楽イベントの企画などにも関わっているようで、以前からとても気になっていた。以前『休みの集い』に出てもらったタイキさんにも久しぶりに会いたいし、やはりできるだけ早いうちに福岡には行っておきたい。


26日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。昨日来てくれた海外の建築士のお客さんから、香川や瀬戸内の建築に関する本は何かないかと問い合わせがくる。少しやりとりがはずみ、励ましの言葉もいただく。ありがたいことだ。

まどとまた南へ。井戸川射子『無形』続き読む。出て、スーパーでコピー用紙を買い、店へ。開店時間にはまだ早いが作業。フリーペーパーの印刷などやる。

開店。開店直後に些末事研究福田さんが来て、最新号を納品してくれる。記念すべき10号目、表紙はまどが描いている。漫画も少し。いつもより書き手が少ないような気がしていたけど、福田さん、内澤旬子さん、荻原魚雷さんの3名による鼎談は50ページ弱のボリュームがあり、読み応えがありそう。フリーペーパーの製本作業をやりつつ、品出しや発送準備を進める。夜20時になって、丗界さんの冊子をウェブショップに追加。絶対に購入するぞとスマホやパソコンの前でじりじりしている人がいると思うと緊張した。20分弱で追加分20部は完売。その後、YOMSでもいくつか写真集を扱わせてもらっている富澤大輔さんが来てくれる。初めてお会いした。愛媛で撮影の案件があったとのこと。いろいろお話する。丗界さんの冊子の件で緊張していたのもあり、若干変なテンションになってしまったかもしれない。台湾で買ったというお菓子と、最新作の写真集をいただいた。うれしい。

閉店後、帳簿付けを済ませ、明日早朝に予定しているエアコンクリーニングのための片付けをやる。ヘトヘト。


27日(火)

朝7時半に起きる。軽く朝ごはんを食べて早速外出。店に着くと既に業者さんは到着していて、入り口のあたりに道具が置かれていた。クリーニング開始。自分はレジでフリーペーパーの製本作業をやる。1時間~1時間半ほどかかるかと思いますと聞かされていたけど、きっかり1時間半で作業は終了。室外機までピカピカになった。うちは路面店ということもあり、排ガスなどで室外機が汚れやすいようだ。100均で買い物。棚をどかしたついでに、普段手の届かないところの掃除をする。

まどと合流し、高松駅まで歩く。久しぶりに駅2階の立ち食い寿司店『七幸』へ。店員さんが増えていて、SNSにも力を入れているようだった。最近2人ともおすすめにぎりのセットにする。鯛、さわらなどどれもネタが肉厚でおいしかった。まどは途中でお腹いっぱいになったようだし、次は単品で頼みたい。

プロントに入って読書。『無形』読み終える。ノートに少しドローイング。

店に戻る。掃除。棚の改良(ちょっとした、ほとんど目に付かない部分)をして、zineなどの品物を戻していく。考えながら整理したので、昨晩品物を棚から出した時の3倍くらい時間がかかってしまった。しかしいろいろなところがきれいになったのでOK。途中八百屋に行って買い出し。

スーパーに寄って帰り、料理。キャベツと玉ねぎの味噌汁、ほうれん草ともやしのナムル、そら豆と牛肉のにんにく炒めを作る。このところ定休日は外食が多かったので、久しぶりの料理だった。しかしなんだか寿司とか牛肉とか、いいものを食べている。まどがチョコミントアイスを買ってきてくれた。

東京に住んでいた頃は、よく公共の場でゲリラ的に絵を発表していた。しかし高松に引っ越してからはほとんどそういうことはやっていないし、あまりやるつもりもない。高松は狭い街だから…というわけではなく、店を始めてからは特に、この辺に住んでいる人達ときちんと向き合って生きていこうという思いが強くなった。何かやるなら事前にきちんと相談したい。開(ひら)けていたい。そういう意味でも、店はゆっくりと自分のペースで開いていられる。古書店を続けて、いろんな人がいろんな趣味趣向や意志を持っていているんだなと実感できたのが意識の変化にもつながっているんだろうと思う。

再び店へ行き、明日バイトN君が来てくれる予定なのでそのための準備。ブログの更新。

発送がたまっているけど、今日のところは帰ります。

2025年5月25日日曜日

いろいろ日記(2025年05月22~25日)

21日(水)夜

23時頃まで残業し、帰宅。まどと魚豊『ようこそ!FACTへ』の話で盛り上がる。コンビニでプリントした田中菫さんの”HOT MILK LETTERS"最新号を読み、シャワーを浴びて寝る。


22日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。コーヒーを淹れ、ホセ・ドノソ『隣りの庭』続き読む。

外出。作業部屋へ行き、CDや画材の片付け。CD思ったよりもたくさんある。ロスアプソンで買ったチャーハンさんのmixCD、ZAO(フランスのジャズロック)など聞く。少し絵の続きもやった。

開店。昨日かなり忙しかったので、この日はゆっくり目に作業。CDRなんかも焼く。Hさんよりうれしい連絡入り、相談を受けたのでいろいろ返信。楽しみだ。

絵でも店でも、誰かに「これだったら自分にもできるかもしれない」と行動につながる何かを感じてもらえるようなことがやりたい。自分があまり洗練に興味が持てない(洗練志向のものへの敬意はあるつもりですが)のは、その辺に関係があるのだろう。

閉店後、本を発送し、フリーペーパー用の原稿作り。今月末からの神奈川/東京旅行で人に会う用事が多いので、久しぶりに何か渡せるものを作ろうかとなった。最初はAdobe Frescoで絵を描いてみるが、いまいちうまくいかない。結局ノートに描いたドローイングをPhotoshopで加工し、これをプリントして手でコラージュしていくことにする。この日はプリントまで。

帰宅、シャワー。少し読書して寝る。朝方は少し寒かった。


23日(金)

朝7時半に起き、朝ごはん。この日はまども早起き。お弁当を用意し、『隣りの庭』読み終え、鈴木竜太『経営組織論』続き久々に読む。教科書的な本だけど、やはりそれだけに内容の密度は高い。社会学の基礎的な内容もたくさん盛り込まれている。洗濯。

まどと外出、南に入る。『ルーシー・リーの陶磁器たち』読み始める。ノートにドローイング。

開店。小物コーナーが最近売れているので、マッチやメノウ、手芸カードなどを補充。まいこさんが『こんまい高松マップ』の納品に来てくれる。これは高松駅/高松港から商店街アーケード付近のお店を紹介したマップで、書き込みが推奨されている。視覚、聴覚などの五感と場所との関係についての短いエッセイのような文章も載っており、よくある観光ガイドブックとは違った微細な感覚への意識が窺われる。この日は本の品出しはあまりせずに、フリーペーパーの原稿を作る。昨日プリントした素材は結局使わず、ドローイングの断片をPhotoshopで切り抜き、配置した。断片の数が多く、また印刷・製本した際の微妙な位置調整などもあり、それなりに時間がかかる。夜に完成。閉店時間を過ぎてからも発送準備や帳簿付けなどをやった。

帰宅。ルーシー・リー読み終えて寝る。


24日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。この日はアルバイトN君に新しいネット出品作業を教える日。外は雨、めずらしく一日中降るとの予報。

店に着き、少し品出しなどやる。N君諸事情で少し遅れ、10時頃から作業開始。何冊か家にも持ち帰ってやってもらうことにした。

開店。店頭買取1件。品出し、均一本の補充。Hさんとお母さんが、販売用の冊子を納品しに来てくれた。以前持ってきてくれた版では本名を記載していたのが、今回はペンネームの『丗界』となっている(よって、今後は丗界さんと書きます)。20部納品されたうちの半分をネット販売用、もう半分を店舗販売用にすることに。まいこさんも高松マップの追加分を持ってきてくれる。夜、YOMSの開店当初にポーランドからzineを送ってくれたアンナさんが来てくれる。アンナさんはklub zinというレーベル名で出版を手掛けていて、現在日本に長期滞在中とのこと。zineを送ってくれてからもう7年くらいの時間が経ってしまい、ろくにこちらから連絡もしていなかったけど、こうして香川まで訪ねてくれて話ができたのがうれしい。店を続けていられて本当に良かったなと思う。19時になり、丗界さんの冊子のネット販売開始。なんと6分ほどで売り切れてしまう。驚いた。丗界さんに伝えると、号泣したようだった。その後両親と3人で店に来てくれて、しみじみと話す。

閉店後、ルクスで行われているイベントに行く。生物さん主催のイベントで、出演者はルクスのまいちゃんを除いてほぼ県外の方という珍しいブッキング。18時開始なので自分は後半しか見れなかったけど、楽しかった。Daisuke YoshinO)))さんはモジュラーシンセから始まってスピリチュアルジャズ、民謡、ダブなどいろんな音楽をかけていてとてもいい感じ。mezaの片岡さんとも去年の『休みの集い』以来久々に会い、また何かやりましょうと話す。服部さん、堀金君、平尾君とブラジル音楽の話ができたのも良かった。

帰宅。ビールを飲みすぎた。シャワーを浴びて寝る。

アンナさんがやっているklub zinのinstagramはこちら。


25日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物畳む。ネットでスニーカーを注文。まどと外出し、南に入って読書。井戸川射子『無形』読み始める。ノートにドローイング。

開店。昨日売れた丗界さんの冊子を中心に、ずっと梱包作業。この日もさらに20部を追加納品してくれて、明日の夜8時からウェブショップで販売しようということになる。海外からのお客さんが堀嵜那奈さんのCDやナガバサヨさんの小さな作品を買ってくれたのもうれしかった。このところ小物コーナーもけっこう動きがある。アンナさんは祖谷のかずら橋を渡っていた。

今日はこれからフリーペーパーの増刷作業。

2025年5月21日水曜日

ドライブ、佐渡(2025年05月20~21日)

19日(月)夜

閉店後、在庫整理作業、本の発送、帳簿付け。22時半くらいになってしまったが、作業部屋に行き少し絵を進める。けっこういい感じ。帰宅、シャワー浴びる。ホセ・ドノソ『隣りの庭』少し読み進めて寝る。


20日(火)

朝7時半に起きる。朝からなんだか暑い…と思ったら、この日の最高気温は29度。とりあえずまどと外出。南に入り、モーニング。ノートにドローイング。

レンタカーを借りて出発。Tamba TrioやErasmo Carlosなど、ブラジルの音楽を聴きながら丸亀へ向かう。天気は快晴、ドライブ日和だ。MIMOKAで猪熊弦一郎展見る。これは猪熊の文化人としての側面や、建築家との協働、デザイナーとしての仕事などに焦点を当てた展覧会。前からこういう展覧会が見たかった。装幀の仕事や、1952年に初めて日本に輸入されたイームズチェアなども展示されており、興味深い内容。

琴平方面に車を走らせる。先月初めて行ってとてもおいしかった極楽孔雀さんへまた行ってみるが、ランチのカレーが無くなってしまったようで、既に閉店していた。残念。琴平の街なかに行き、うどん屋さんへ入る。久しぶりに観光客のうどん屋に行った。なんとなく足らず、テイクアウトのタコスも食べる。まどはソフトクリームを食べていた。

まんのうの塩入温泉へ行く。ロッジもあり、予約すれば泊まれるようだ。森に囲まれた景色を見ながらの外気浴は気持ちよかった。

Podcast『ゼーロンの背中』を聞きながら高松へと戻る。久しぶりにブックカフェソローへ。店内奥がリニューアルされ、店主宮脇さんの作業部屋になっている。宮脇さんは現在野外フェスティバル『いのちの祭り』のドキュメンタリー映画制作で忙しそう。まどは店内の写真を撮っている。namiの北村さんもやってきて、4人でいろいろ話す。いつの間にか3時間もしゃべっていた。スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』購入。

温泉が効いたのか、体がぐったり。車を停めてアピスパイスでカレーなど食べる。スクティおいしい。そういえば羊肉が食べたいと思っていたんだった。

帰宅。買取で入っていた、魚豊『ようこそ!FACTへ』全4巻を一気読み。疲れたし1巻だけ読もうかなと思っていたら、面白くて全部読んでしまった。3巻の、陰謀が加速していく様子には思わず声を出して笑ってしまう。陰謀論がテーマではあるけど、最初から最後まできちんと恋愛ドラマとして描かれていて、ぐいぐいと引っ張られる。ラストとても良かった。


21日(水)

朝8時前に起きる。洗濯をして、軽く朝ごはん。レンタカーを返して、さすがに定休日にしっかり遊ぶとお金がなくなるなぁと思いつつ、またこの日も喫茶店に入る。『隣りの庭』続き。けっこう読めた。レターパックやCD用の不織布ケース、お弁当など購入して店へ。

少し早めの開店。ずっと小雨が降っていたけど、お客さんの入りは少ないというほどではなかった。品出し、発送準備進める。発送件数が多く、時間がかかった。店頭買取2件。小説文庫本、ファッション、建築、アート関連など。とてもありがたい。きゅう!のカナさんが来てくれて、Hさんの山東京伝現代語訳が気になるというので見てもらう。Hさんご家族はよくきゅうまでカレーを食べに来ていたようだ。カナさん「あの子がこんなに…」と感慨深そうに見ているので、1部差し上げることに。自分もなんだかうれしくなった。夜にはルヌガンガの中村さんも来てくれて、久しぶりにあれこれお話する。

新潟県佐渡市でタガヤス君がやっているドーナツ店『タガヤス堂』が最近リニューアルしたようで、今までテイクアウトのみだったのが店内でも食べられるようになったとのこと。イートインスペースには私の絵が飾られている。タガヤス君のパートナーのゆきのちゃんが写真を送ってくれたけど、店内とても素敵な雰囲気だ。『タガヤス堂』の隣にはゆきのちゃんがやっている書店『ニカラ』もある。去年やっと初めて行くことができた。佐渡にはまだまだ行ってみたいところがたくさんあるけど、次に行くのはいつになるだろうか。

閉店時間を過ぎても発送、ブログ更新でもうこんな時間。帳簿付けをやってもう今日は帰ろうと思う。

2025年5月19日月曜日

片付けスイッチ(2025年05月18~19日)

17日(土)

のんびり構えていたら意外と発送件数が多く、閉店時間を過ぎても梱包や帳簿付けなどの作業。帰宅、風呂。レコード・コレクターズ2012年2月号、フィル・スペクター特集読み終える。最近よく聞いていた『ニッポン・モダンタイムス』シリーズの記事もあった。これは戦前のSP盤に収録されたジャズソングをまとめた、とてもボリュームのあるコンピレーション。


18日(日)

朝8時半に起きる。ご飯を食べてお弁当の準備。まどと外出、この日も南へ行く。暑い。ホセ・ドノソ『隣りの庭』読み始める。ノートにドローイング。

先日、YOMSに山東京伝の黄表紙を現代語訳したフリーペーパーを持ってきてくれた高校3年生のHさんが、くずし字解読にはまった過程をnoteにまとめている。SNSで、韓国文学の翻訳で知られる斎藤真理子さんも反応していた。
読んでみると、解読にはまってからフリーペーパーができるまでわずか半年しか経っていないことに驚いた。すごいエネルギーだ。

100均で封筒やビニール袋を買い、店に行く。開店。均一本の補充、発送準備、品出しなど。Tさん来られ、昨日M君が持ってきてくれた香川県の高校の文化祭の歴史の冊子(長い…)を見てもらう。M君から聞いた、観音寺にあった古本屋のことはTさんもご存知だった。先日、京都のDOMAへ『Tさんインタビュー』を送り、DOMA店主の西山さんにも好評だったことをお伝えする。

この日もなんだかんだで残業し、22時半頃に帳簿付けが完了。途中本の発送ついでにスーパーに寄り、あずきバーを買って食べた。YouTubeで、屋根裏ハイツ『未来が立ってる』見る。帰宅。シャワーを浴びて、少し本を読んで寝た。


19日(月)

朝7時半に起きる。起きた時に「今日はなんかやれそうだ」という予感がして、午前中は作業部屋の片付けに集中しようと決める。朝ごはんを食べてさっさと外出。ゴミ袋を持って作業部屋に行き、もう持っていてもしょうがなさそうなものを選別してどんどん放り込んでいく。いざスイッチが入ると早い。コロコロで細かいゴミも取る。柴崎祐二さんと川勝徳重さんのPodcast『ゼーロンの背中』聴きながらやった。タイトルは牧野信一から。お2人とも博識だ。

10時をまわり、100均に行って収納グッズを買い、お弁当を買い、戻る。少し物の整理をして、店内の掃除。

たまに「買う客か買わない客か、見てわかるもんですか」と聞かれることがある。しかし、ある程度長く店をやっていると「誰がどんな本を買っていくかわからないもんだな」と思わせられる経験が増えていくような気がする。なのでぱっと見ではやはりわからない。まずはあまり店主の視線を気にせず、ふらっと足を運んでほしいと思う。

開店。この日は片付けのスイッチが入った勢いで、品出しは控えめに在庫やレジスペース内にあるCDの整理を中心にやる。発送準備も。ヒデさん来てくれて、少し話す。ヒデさんには以前少しお願いをしていて、今日もそのことを言うと、近々また連絡するとの返事。山のほうに住んでいるお客さんが来られる。箸蔵寺のロープウェイを使わずに途中まで行ける山道を登ろうとしたら、崖沿いの細くて落石だらけの道であきらめたという話をすると、「あの道は序の口。国道なのに未舗装でしかもそこそこ対向車も来るような道があの辺にはけっこうある」と言われてしまう。まじか。しかし無理は禁物、後悔はしていない。

今日はもう少し片付けをして、絵を描いてから帰りたい。明日はドライブ。

2025年5月17日土曜日

コラージュ(2025年05月15~17日)

14日(水)夜

作業部屋の片付けをやろうと思っていたけど、他の作業を23時くらいまでやってしまう。帰宅。お酒飲みながらメルロ=ポンティ『眼と精神』読み終える。面白かった。また読み返したい。


15日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながら映画。Roscoe Arbuckle "Moonshine"見る。監督作ではないけど、キートンが出演している。お弁当の用意。背中の肩甲骨から首筋にかけてが痛い。赤瀬川原平『ピストルとマヨネーズ』読み始める。まどと外出し、南でモーニング。行く途中で嫌な出来事に立て続けに遭遇し、気分がそがれてしまう。読書、ノートにドローイング。店に戻る途中、ドローイングをコピー機で拡大してみる。200%を2回繰り返すと、線が荒れて良い質感になった。

開店。この日は背中の痛みが取れず、午前中の気持ちも引きずったままで集中できず。売り上げはネット出品していた高めの商品が売れたりでなんとかなった。やらなければと思っていた領収書の入力はできたし、届いていた浅沼弥沙さんの写真集も品出しできたし、それだけでもよしとするか。ここ最近、夜に海外の観光客の来店が多い。見ていくだけの人もいればそこそこ買っていく人もいる。要するに国内のお客さんと同じ。閉店後、少しCDRを焼いたりする。

本を発送し、ルクスに行く。6/4に予定している村上巨樹さんのミャンマー音楽トークで使うスクリーンをテスト。最近イベント用に買ったものでまだ実際に使ったことはないとのことだったけど、伸縮性のある素材でピンと張れるし、大きさも問題ない。写真を撮って村上さんへ送る。さくらちゃんがいて、絵の話を聞く。さくらちゃんは描いたイラストをTikTokやXに投稿していて、いわゆる地雷系のカップルなどからたまにDMでイラストを描いてほしいと依頼があるそう。お金の支払いはPayPay経由。TikTokはここ最近自傷行為を連想させるような傷や血の表現に対して厳しくなったらしく、投稿するとすぐに消されてしまうそうだ。帰宅。シャワーを浴び、『ピストルとマヨネーズ』続き読んで寝る。


16日(金)

朝9時半に起きる。9時間弱寝て、背中の痛みもかなり取れた。寝違えや筋の痛みは揉んだりせずにじっとしているのが良いらしいとまども言っていた。朝ごはん、洗い物、お弁当の準備。

外出。今にも雨が降り出しそうな空模様。スーパーでコーヒーとお菓子を買って作業部屋へ。こないだ切ったベニヤ板に、昨日コピーしたドローイングやだいぶ前に買ったキャンバスを木工ボンドで貼り付ける。20代の頃はよくこうやってコラージュで絵の下地を作っていたけど、最近とんとやらなくなった。指がボンドでベタベタになったけど、なんだか懐かしい感じ。

開店。発送準備、在庫整理、ネット出品など進める。店頭買取1件。

この日はほぼ定時で帰宅。YouTubeにて公開されているバストリオ『一匹のモンタージュ リクリエーション』を見る。2023年10月にこまばアゴラ劇場にて行われた公演の記録。思っていたよりも散文的で、テンポが速い。香川ではこういった演劇を見る機会が少ないので映像だけでもありがたい、しかしやはり生で見たくなる、生で見たらこんな寄りで役者の顔を見ることはない、映像で見るというのは当たり前だけど誰かの視点を借りているということなんだよな、といろいろなことを考えた。

『ピストルとマヨネーズ』読み終えて寝る。夜明け頃に一度目が覚めた。


17日(土)

朝8時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。この日は家のエアコンのクリーニング。まどはエアコンをつけるとくしゃみが止まらなくなるのだけど、業者に頼んできれいにしてもらえばいくらかは楽になるだろうか。

早めの外出、朝方に降った雨は止んで空も明るくなってきた。1人で南に入る。レコード・コレクターズの2012年2月号、フィル・スペクター特集を読み始める。途中からドローイングを描こうと思っていたけど、面白くてつい読みふけってしまった。

作業部屋へ。昨日に引き続き、コピーしたドローイングを板に貼り(この日はスプレーのりを使う)、上からガッシュで描いていく。下地をコラージュで作るのはもう昔からずいぶんやってきているけど、今回はここへさらに最近の塗りの感じを盛り込みたい。

開店。店のエアコンのクリーニングを予約。品出し、発送進める。店頭買取1件。M君が来て、先日教えてくれた香川県の戦後の高校の文化祭の歴史をまとめた冊子を持ってきてくれる。作ったのは県内に住む30代半ばの男性だそうで、足掛け10年ほどをかけて製作したとのこと。すごいな。Tシャツにハーフパンツのお客さんが多いと思ったら、この日の最高気温は30度だったようだ。さすがに明日はまた下がるそうだけど、一体真夏にはどうなってしまうのか。

今日は少し絵を進めて帰る。

2025年5月14日水曜日

高松さんぽ(2025年05月13~14日)

12日(月)夜

閉店後、帳簿付けの作業をやり、少しCDRを焼いたり。帰宅。牧野信一『バラルダ物語』読み始める。


13日(火)

朝7時半に起きる。20連勤を終えてやっと久しぶりの休日。洗濯をやり、早速モーニングに行こうかとなる。南に入り読書。いつもだと途中からドローイングを描いたり、他のことをやり始めることが多いけど、この日は本に集中した。

南を出て宮脇書店に行き、入沢康夫『詩の構造についての覚え書』購入。最近あまり詩を読んでないな。

高松市美術館でエドワード・ゴーリー展見る。ペンで細かく描き込まれた小さな作品が続く。想像以上に小さい。東京などで見たら混雑してじっくり見るのは難しいかもしれないな。高松市美は常設展もいつも良い。

高松駅方面へと歩く。日なたは暑い。駅の2階にある立ち食い寿司店『七幸』に行くが、設備点検とのことで臨時休業中。残念。オルネのオープンと同じ時期に開店した駅1階の寿司屋へ。ちょうど昼ご飯の時間帯で、ビジネスマンが多い。10貫ほどのランチセットを頼んだ。

あなぶきアリーナを通り、海沿いを散歩。高松港のデッキでカフェオレを飲みながらまた読書。『バラルダ物語』読み終える。高松港に設置されたトレーラーハウスのような仮設小屋で、ホンマタカシとUNHCRによる作品展示を見る。文章と映像、タブロイド紙による構成。先日YOMSに来てくれた浅見さんがディレクション?で関わっているようだった。

商店街まで戻り、カフェに入る。途中まで読んでずっと放ってあったメルロ=ポンティ『眼と精神』を久しぶりに読み進める。

「幼児がまだ自分自身と他人との区別を知らない状態の時でさえ、すでに精神の発生が始まっているのだと仮定すれば、他人知覚も理解できるようになるのです。」(p136)

まどは疲れたようで家で昼寝。自分はサウナへ行く。久々に行ったら外気浴がかなり気持ちよかった。出る時にカンデラの矢野君と入れ違いになる。矢野君は現在新店舗の改装中、でき上がるのが楽しみ。

八百屋や100均で買い物。作業部屋へ行き、少し絵の続きをやる。思ったより進んだ。まどと合流し、raiさんへ行く。初めて食べた牛中おちガーリックがとてもおいしく、ビールを飲む。帰り道、奥田さんおすすめのジャイアントコーン黄色をまた買って、食べながら歩いた。歩ける範囲で美術館も書店も喫茶店も海もまわれて、おいしいお店もあって、高松はやはり良い街だなと思う。定期的にこういう過ごし方をして噛み締めておきたい。

帰宅。井上梅次『死の十字路』見る。原作は江戸川乱歩。三國連太郎はこういうエゴイスティックな男がはまるな。死体を井戸に投げ入れる場面の緊張感。原作未読だったので、ラストのどんでん返しも楽しめた。『眼と精神』読み進めて寝る。


14日(水)

朝7時半に起き、朝ごはん。料理。煮物、小松菜のおひたし、親子丼作る。洗濯物たたむ。コーヒー飲みながら『眼と精神』続き。

「彼が両義性を受動的に受けとるだけであれば、その両義性は〈あいまい〉と呼ばれます。しかし、最も偉大な人たちにあっては、両義性は主題となるのであり、確実性をおびやかすどころか、その確立に寄与します。」(p199)

お弁当を用意して外出。サウナへ昨日忘れた腕時計を取りに行き、八百屋で買い物。作業部屋で絵の続き。無事に完成する。

開店。この日は品出しをがんばる。神奈川に住んでいる浅沼弥沙さんから新作の写真集が届いたので振り込み。出張買取分の振り込み。先日お預かりした分の支払いが1件。さらに新規の店頭買取が2件。支払の多かった日。発送も多く、なかなか忙しかった。数日前にも来た韓国からのお客さんが再び来て、けっこう買ってくれた。海外からの来客はゴールデンウィーク後のほうが多いかもしれない。

今日は作業部屋の片付けをやりたい。

2025年5月12日月曜日

連勤終わり(2025年05月10~12日)

09日(金)

この日は閉店時間にちょうどよく仕事を切り上げることができた。本を発送して帰宅。風呂に入り、お酒を飲みながら小島信夫『夫のいない部屋』読み終える。続いてロラン・バルト『美術論集』少し読み、寝る。


10日(土)

朝8時に起きる。今日もバスター・キートンを見ながら朝ごはん。”The Balloonatic"を見た。お弁当の準備。なんとなくやるべきことが定まらずぼーっとしてしまうが、とりあえず外出。酒屋までビールなど飲み物の買い出しへ行く。

開店。海洋生物などに詳しいMさん来てくれて、いろいろお話。県内のいろんな学校の学級新聞を集めて、学級新聞に取り上げられている様々な事柄の年表を作っている方がいるとのこと。冊子も学会誌のような簡素なつくりで小部数での発行のようだけど、見てみたい。

15時前にまどと少し店番を交代し、Centerにて行われている田中ヒサミさんの個展を見に行く。昨日ヒサミさんと話したところでは、15年前に自分が秋葉原にあったisland mediumというギャラリーでやった個展でお会いしたのが最後だったようだ。ヒサミさんの作品はwaitingroomなどで見たことがあったけど、もうそれもだいぶ前の話で、その頃からだいぶ作風も変化している。油絵具も使われている。「最近顔を描けるようになってきた」とのこと。自分は抽象的な絵が増えてきていて、ヒサミさんとは逆の方向へ向かっている。

店に戻り、発送準備や品出しの続きをやる。

閉店後、作業部屋で絵の続き。二枚交互に進める。一枚があまりうまくいかず、もう一枚はまずまずいい感じになった。


11日(日)

朝8時に起きる。この日も朝キートン。”Day Dream”見る。だいたい長さが30分弱なので、ごはんを食べながら見るのにちょうどいい。お弁当の準備。

まどと外出、モーニングへ。ロラン・バルト『美術論集』読み進める。割と長めのサイ・トゥオンブリーの章などもあるが、いまいち引っ掛からず。ノートに絵を描く。

作業部屋でキャンバスの続き。けっこういい感じ。

開店。この日は夜ライブへ行くため18時半までの営業。品出し、発送準備など進める。小物コーナーにも商品を補充。

早めに閉店し、本を発送して燦庫へ。池間由布子さんのライブを見る。伸びやかな声とギターの2時間、とても良かった。前回高松にいらした時よりもかなりお客さんの数が増えていて、ほぼ満員状態。立ち見の人もいたようだ。

週刊文春の宇垣美里のコラムページでまどの『怪獣を解剖する』が取り上げられている。1ページ丸ごと使われているなんてすごいな。

店に戻って帳簿付けをやる。市原さんが覗いてくれたので、ミャンマー音楽トークのチラシを渡す。帰宅。まどは映画を見ていた。新しいネームを送ったようだ。『美術論集』読み終えて寝る。


12日(月)

朝8時に起きる。この日も朝キートン、”My Wife's Relations"見る。お弁当の準備をして外出。100均でCDを入れるケースを買ったり、パッケージプラザで絵を梱包するためのプチプチを買ったり。大きいプチプチのロールを持って店まで戻り、絵の続きを少しやる。

開店。この日は20連勤の最終日。かなりのんびりと均一本の補充や品出し、発送準備などをやった。店頭買取1件。持ってきてくださったお客さんと世間話をする。あまりのんびりしても逆にだるくなってしまうなと感じた。

閉店後、本を発送し、チャローさんへミャンマー音楽トークのチラシを持って行く。帰宅。明日は久しぶりの休みだ。

2025年5月9日金曜日

こういうもの(2025年04月07~09日)

06日(火)夜

在庫整理をやろうと思っていたところ、まどから「家が停電した」との連絡が入る。店のあたりはどうやら問題ない模様。少し時間が経ってまた電気はついたが、念のため店で合流し、一緒に帰ることにする。SNSで奥田亜紀子さんが最近布教しているジャイアントコーン黄色をスーパーで購入。

シャワーを浴び、サミュエル・フラー『バトルロイヤル』読み終え、トム・ルッツ『無目的』少し読み進めて寝る。


07日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当を準備し、まどと外出。南に入りモーニング。ノートにドローイングを描き、読書。電話がある。どうやら用事を忘れていたようで、12時に行くことになる。店の開店を遅らせた。

開店。この日は非常にいろんなことがあり、疲れた。しかし良いこともあった。まどの『怪獣を解剖する』の重版が決定。そして小物コーナーに置いていた自分の絵を中国から来た男の子が買ってくれた。県外からの通販依頼もあった。アルバイトMさんが来て本の受け渡しと支払い、CRX magazineの品出し。

閉店時間を過ぎてもなかなか作業終わらず。帰って風呂。『無目的』読み終えて寝る。

「自分を疑うことは、無目的性の影の部分であり、希望や自由、休息のない無目的性と言える。私たちが「無目的性」を終わらせたいと思っているという事実を露見させる。」(p87)

「スタインおよび老子にとって、日常生活での事実のみが思索の対象であり、思索に全的な価値を置いてはいない。「描写自体は終わらない」「描写を終わらせることは可能」とスタインは書いている。語ることができることは永遠の「道(タオ)」ではないと、老子は語っている。」(p120)


08日(木)

朝8時に起き、朝ごはん。この日もまたモーニング。小島信夫『夫のいない部屋』読み始める。最近けっこう本が読めていて良い感じだ。ノートに少し絵を描く。

店に行き、在庫整理作業。11時半にアルバイトN君来る。再び外出し、買い物。

開店。この日はなんかだらけてしまったが、まあこのところ全然休んでないしと開き直った。よって品出しはそれほどできず。店頭買取1件。預かり分の査定終える。

閉店後、本の発送。ネットで注文したキャンバスが届いたので、作業部屋に行き手をつける。帰って少し読書。


09日(金)

朝8時に起きる。なんとなくヤフオクでCDやレコードを見ていたらあっという間に30分ほど経過。まずい。遅れを取り戻すため(?)朝ごはんを食べながらバスター・キートン『キートンの鍛冶屋』見る。お弁当の準備。外は小雨で暗い。

外出。郵便局で本を発送し、作業部屋の片付け。まだまだ傍から見れば汚いけど、片付けもやろうと心が決まれば楽しい。在庫整理も少し。キャンバスの続きをやる。

一昨日自分の絵が売れたことについて考える。自分の絵はそれほど高くなく(自分がそう思っているだけなので、もちろん高く感じる人もいるだろうけど)、「安すぎませんか?笑」と言われることもある。しかし自分で「この程度のもの」と考えているのではなく、「こういうもの」と考えているから安くしている。この差は大きい。いつまでも絵を「こういうもの」にしておきたいので生業を別の仕事にしているし、古本屋としての日々の作業にも精が出る。そう考えると、絵を描くことと日々の仕事は密接に関係している。

開店。この日は品出しを進めた。均一本もたっぷりと補充。一日中あいにくの天気だったけれど、売り上げはひどいというほどでもなかった。

今日は早めに帰って本を読む。

2025年5月6日火曜日

GW終盤(2025年05月04~06日)

03日(土)夜

閉店後、在庫整理の続きをやる。なかなか大変。ブログの更新をやり、帰宅。風呂。友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』続き読んで寝る。


04日(日)

朝8時に起き、ご飯を食べる。まどと外出。南へ行こうとしたら、そんなことだろうとは思っていたけれど行列ができている。コンビニでカフェオレを買って、この日も公園へ。ノートにドローイング。読書。そういえば、『休みの集い』で使ったベニヤ板や垂木がまだたくさんあるんだった。暑くないうちに切り分けておいて、絵の材料にしよう。久しぶりにコラージュでもやってみるか。スーパーで総菜を買って店に戻る。この日はN君バイト。

開店。在庫整理、品出しを進めていく。店頭買取1件。けっこう棚に本を出せた。均一本もどんどん補充。この日は家族連れのお客さんが多かった。お子さんが親に「この本買いたいんだけど」と相談している様子は見ていてなごむ。海外からのお客さんが、大阪で仕入れたナガバさんの小さな作品を買ってくれた。とてもうれしい。

以前は午前中も仕事を終えた夜にも絵や読書などの作業ができたのに、最近は夜まで体力が続かなくなってきた。いっそ早起きするのが良いだろうか。

閉店後少しCDRを焼いて、帰宅。風呂。『代わりに読む』読み終えて寝る。


05日(月)

朝7時半に起きる。いつもより30分早く起きてみた。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物たたむ。

外出。店に行き、ベランダで『休みの集い』の時に使ったベニヤ板を電ノコを使って切る。コラージュやったり、絵を描いたりして再活用する予定。ついでにベランダのそうじや工具の整理を少しやる。少し時間ができて、公園で読書。サミュエル・フラー『バトルロイヤル』読み始める。快晴の日に公園でフラーの小説を読むのは趣がある。

WAX GATE RECORDSに行き、甘草さんと久々にいろいろお話。歌謡曲のシングル盤を3枚ほど買い、ミャンマー音楽トークのチラシをお渡しする。

開店。この日は品出し、発送準備、お預かり分の査定など。夜になると客足がパタリと途絶えてしまった。周りの飲食店も今日は休みのところが多い。

SNSでのとある投稿で、常磐町に『喫茶ウルトラマン』という名前の喫茶店があったことを知る。すごい名前。店内に関連のグッズがあったりしたのだろうか。カフェ/パブの『こじきむら』というお店もあったらしい(こちらは所在地不明)。こちらもすごい名前だ。店長は元ヒッピー?

閉店後、本を出荷。ウイスキーを飲みながら、アルフレッド・ワーカー『夜歩く男』見る。この映画は、クレジットすらされていないが、アンソニー・マンがけっこうな部分撮影したというのが定説になっているようだ。ブラインド越しに人物へと差すストライプ状の光、中盤の犯人をはめようと画策する場面の陰影の緊迫感、ラストの地下水路での銃撃戦の残響。

帰宅。『バトルロイヤル』読み進めて寝る。


06日(火・祝)

朝9時に起きる。よく寝た。外は暗く、雨が少し降っている。朝ごはんを食べて、まどの淹れてくれたコーヒーを飲みながら読書。外出。中央郵便局まで行って本を発送し、レターパックを購入。100均でCDの収納ケースを買う。

開店。ゴールデンウィーク中により臨時営業。発送準備など進める。お客さんが来てぽつぽつ売れる。『CRX magazine issue 2』届く。YOMSでzineを扱ったこともあるTATA君によるデザインで、印刷は京都のHAND SAW PRESSにて行われている。田中菫さんも今回寄稿しているということで、すぐにTATA君経由で発行人の伊藤さんへ連絡をとった。店頭買取2件。気圧のせいであまり頭は動かないが、こつこつやる。

今日はこれからもう少し在庫整理作業。

2025年5月3日土曜日

連休(2025年05月01~03日)

30日(水)夜

店に残って絵の梱包、レシートの入力/整理。23時くらいまでやって疲れた。帰宅途中にお酒を買いそうになるが、「そういえば家にヨーグルトがあるな」と思い出してやめた。ヨーグルトを常備しておくのは節約になるか。せこいですか。シャワーを浴びて寝る。


01日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。家賃の振り込み、キャンバスや板パネルの注文。

外出。思ったよりも風が冷たい。昨日梱包した絵と本を発送し、店に戻って在庫整理。11時半にバイトのN君が来てくれて、作業開始。

開店。この日は品出し、発送準備、均一本の補充、夜からは返送する絵の梱包など、忙しかった。去年作ったフリーペーパー『Tさんインタビュー』を京都のDOMAにも置いてもらおうと思い、少し導入文を修正して印刷。

閉店、本を発送して帰宅。ウイスキーを飲みながらトッド・ブラウニング『悪魔の人形』見る。ストーリーの芯の部分はしっかりとした人間ドラマだけど、そこにブラウニングらしい社会的弱者への眼差しや特撮的な演出がほどよく絡み合っていて、とても面白かった。単なる復讐劇で終わらせないオチも良い。風呂に入り、友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』少し読んで寝る。


02日(金)

朝8時に起き、まどの作ってくれた味噌汁を飲んでお弁当の準備。絵の返送の件で方々へと連絡。

外出。一旦店まで行き、荷物を置いて、絵を郵便局で発送。まどと合流して、昨日に本オープンされたripple coffeeさんへ。このお店はYOMSにもたびたび来てくださっているマルさんが店主を務めている。落ち着いた木の内装がいい感じ。ブランチセットは目玉焼き、ベーコン、サラダ、トーストとかなりボリュームがあり、とてもおいしかった。マルさんがお店を始める前によくコーヒーなどを売りに行っていたという、某研究機関のお話を聞く。プラズマや雷の研究から食品の開発まで、いろいろな分野の研究者が集まっていてかなり面白そうだった。

開店準備をしていると、福岡からハマスさんと『その他の短編ズ』の森脇ひとみさんがやってくる。現在引っ越しの途中だそうで、その道中に寄ってくれたようだ。久しぶりにいろいろお話する。2人とは入れ違い(?)になってしまったけど、今年は福岡へ行きたいと思っていたところだった。店頭買取1件。ほか発送準備や諸々の連絡、昨日N君に出してもらった本の作業など。いろいろ細かいミスをしてしまっている。疲れが出ているのか。

通販で買ったイギリスのフォークバンド、ORAのアルバムがとても良い。1969年リリース。曲の表情は様々で、全体的にサイケ/アシッドな雰囲気が漂っているけど、それほどディープではなく、店のBGMとしてもいけそう。

閉店後、本の発送。この日はBandcamp Friday、NYPになっていたNyege Nyege TapesやSahel Soundsなどの音源をダウンロードする。試聴しながら選んでもそこそこの量になった。ヘロヘロになって帰宅。


03日(土)

朝8時に起き、朝ごはん、お弁当の準備、掃除。外出。WAX GATE RECORDSにミャンマー音楽トークのチラシを持って行こうと店のレジ周りを見るが、なかなか見つからずてこずる。なんとなくだれてしまい、公園へ行くことに。『代わりに読む』続き読む。太陽の光をたっぷり浴びて気持ちも回復。サッカーをやっている人、ベンチに寝転ぶ若者、子連れのお母さんなどいろんな人がいる。ボヤボヤして結局WAX GATEには行けず。

この日の朝日新聞朝刊に、まどの『怪獣を解剖する』書評が掲載。全国紙での掲載なので実家の両親にも連絡する。無事入手できたようだ。

開店。開けてほどなく、小説家の小山田浩子さん夫妻が来店。まどの漫画を読んでくださったようで、感想をいただく。小山田さんの小説は以前から好きで読んでいたので、とてもうれしい。いろんな人の手に届いているんだなあと実感。以前から気になっていた小山田さんの本のフィリップ・ワイズベッカーの装画についても、いろいろ伺うことができた。店頭買取2件。この日は品出しをがんばった。隙間の空いていた絵本コーナーにも補充。夕方、昨日ダウンロードした音源をCDRに焼く。夜は在庫整理も。

今日はこれから本を発送して在庫整理。なんだかGW中に一日くらい、何も気にせずお酒を飲んでみたい気もする。