2025年11月10日月曜日

流れにまかせて(2025年11月09~10日)

08日(土)夜

閉店後、本を発送。SさんTさんの対談記事の編集をやる。途中からかなり話題がいろんな方向へ飛んでいるので、まとめるのが難しい。さきいかをつまみにワンカップ大関飲む。うまい。帰宅。シャワー浴びて寝る。


09日(日)

朝9時前に起きる。また寝坊。外は雨、洗濯物が濡れた。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。コーヒー飲みながら少しだけガストン・バシュラール『空間の詩学』続き読む。筋トレ。店へ行き、在庫整理やる。

開店。この日は品出しをしつつ、CDRを焼いたりする。夜は対談記事の編集続き。とりあえずまとまり、お2人へ送る。OK出れば次はデータ作成。昨日も来た韓国の全州からのお客さん、2冊買ってくれる。大学で現代美術を学んでいたそうで、新潟にも越後妻有トリエンナーレを見に行ったことがあるらしい。左腕に大きな虎のタトゥーが入っている。韓国には高松みたいにこんなたくさん本屋さんはないですよ、古本屋は特に少ないです、みんなネットで買ってますね、と言っていた(日本語が上手だった)。楽しくお話できてうれしい。一日雨が降りそうで降らない微妙な天気だったけど、売り上げはなんとかなった。

最近は浅田さんからの紹介でoar press、ヒマさんからの紹介でDOOKSと、店でアート関係の発行物を扱うことが増えている。自分は以前から変わらず絵を少しずつ描いてはいるものの、活動は現代美術のフィールドからどんどん遠ざかっていく気がしてならない。しかしあまり自分はこうだと決めつけず、流れにまかせていこうと思う。

閉店後、本の発送と帳簿付け。作業部屋で絵の続き。歌謡曲のシングル盤をゆっくり聴いたりもする。良い時間。あさっての定休日は集中して絵が描けそうだ。

ルクスに柿を差し入れして帰宅。疲れてそのまま寝てしまった。


10日(月)

朝8時に起きる。やっぱりこの時間くらいには起きたい。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。筋トレ。

南へ行く。まどはこの日にネーム?を提出しなければいけないようで忙しそう。『空間の詩学』続き読み、児島青『本なら売るほど』2巻読み終える。主人公の古書店主よりも、古書店に来るお客さんの人間ドラマに中心が移ってきているようだ。

作業部屋へ。絵の続き。民謡のレコードなど少し聞く。徳島のAVスポットフジで買った祖谷の民謡のレコードはとても素朴で良い(片面は現代的なアレンジの新民謡だけど)。

開店。品出しを進めつつ、CDR焼く。ヒマさん来てくれて、お互いの近況を赴くままに話す。ヒマさんとゆっくり話すのもだいぶ久しぶりで、とても良い時間になった。年内は韓国と東京のアートブックフェアに出店されるそうで、相変わらず忙しそうだ。佐賀の波佐見焼の話を聞く。調べてみると北欧ぽいかわいいデザインのものも多い。昨日送った対談テキスト、お2人からOK出る。なんとかまとまりそうで良かった。今週中くらいにデータ完成を目指したい。以前選書のご依頼をいただいた、大阪の古川さんとやり取り。バタバタしていて返信が遅くなってしまい、申し訳なかった。早速お振込みいただき、明日あさってあたりに発送する予定。

東京からやってきた澤田詩音さんから、フリーペーパー?『幽霊通信』をいただく。澤田さんは『幽霊部員』という不定形のアートコレクティブ?をやっていて、今回は高松に住む大川原さんが参加するユニット『ぼくらとみんなは生きている』のパフォーマンスが週末行われた関係で香川へと来ていた。幽霊部員の活動は以前からSNSで見て気になっていたのでうれしい。

今日はもう帰って、映画見ます。

2025年11月8日土曜日

終わってない(2025年11月06~08日)

05日(水)夜

閉店後、本を発送してルクスに行く。大三君と宮脇さんがいた。宮脇さんが「明日も瀬戸芸関係で朝6時半から撮影だ」と言うので「瀬戸芸って、終わってからも忙しいんですね」と言うと、「いやまだ終わってないよ」と言われる。こないだの三連休で終わったと思っていたけど、今週末9日が最終日だったようだ。自分の意識の低さに呆れる。前回の日記の3日の部分で「瀬戸芸2025もこの日で終了」と書いてしまったけど、戒めとしてこのまま残すことにする。勝手に終わらすな。大三君から、こないだ長崎の五島列島に行ってきた話を聞く。隠れキリシタンに関する調査のようで、特にコーディネーターの人もいない単独行動だったそう。神戸にSkllirexが来るようで、宮脇さんやまいちゃんが行くらしい。

帰宅。シャワーを浴び、田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読んで寝る。


06日(木)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯。お弁当の準備。この日は筋トレできず。外出、レターパック買う。南へ。田中英光読み終える。郵便局で本の発送。

日本映画ネットで明日から草野なつかさんの『王国(あるいはその家について)』が配信開始になるようだ。以前からどうにかして見れないものかと思っていた映画なのでとてもうれしい。タイミングが合いさえすれば、できるだけスクリーンで見たいけど。

開店。品出しなど進める。最初はまずまず調子良かったが、なんだか夕方くらいから気分がだれ始める。次にやるべき作業がすぐイメージできずに時間が過ぎてしまった。元ten to senの杉浦さんから、雑誌や本の寄付をいただく。ありがたい。次の転居先も決まったそうで、少しお話した。ほか店頭買取2件。

スーパーに寄って帰宅。TSUTAYAディスカスで借りたCDやDVDが届いていた。早速、ジョン・フォード『捜索者』見る。景色も登場人物も雄大。シャワーを浴びて、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み進めて寝る。


07日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてひとつ用事。読書続き。ヨーグルト、柿食べる。お弁当の用意をして作業部屋へ。少しキャンバスの続き。ノートに描いたドローイングから形を引っ張ってきて、キャンバスに描いてみる。それまで描いた絵を気にせずに形を置いて、バランスを崩すきっかけを作る。

開店。品出し、均一本の補充など。店頭買取1件。この日は借りたCDを焼いたりもした。なんかあっという間に終わった。

12月9日に、また2時間ルクスで選曲させてもらうことにした。どんなのをかけようか。以前ハップさんとやった時のとか、BOOK WEEKENDでやった時のとかも混ぜたい。

閉店後、本を出荷し、スーパーでお酒を買って作業部屋で読書。塔和子『今日という木を』読み終え、『空間の詩学』続き読む。帰宅、シャワー浴びて寝る。


08日(土)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはん食べながらフィリップ・ガレル『内なる傷跡』見る。ニコ主演。神話的なモチーフが行き交う作品で、納豆ご飯を食べてはいるけどおごそかな気分になる。洗濯、お弁当準備。柿食べる。店に行き、買い取った本の整理。

開店。この日は店頭買取2件。どちらもかなりありがたい内容。早速品出しを進めていく。合間にCDRを焼いた。夜に頭痛。明日は雨の予報。なんだか熱燗を飲みたい気分になってくる。

2月に予定している件が少し動く。来年はかなり忙しくなりそうだ。

今日はこれからSさんTさん対談の詰め作業。

2025年11月5日水曜日

冬に向かって(2025年11月03~05日)

02日(日)夜

閉店後、帳簿付けをやり、音楽をいろいろ聴く。23時前に帰宅。シャワーを浴びて、はちみつヨーグルトを食べる。うまい。田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読み、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み始める。

「ことばを予知しがたくすることは自由をまなびとることではないか。」(『空間の詩学』p24)


03日(月・祝)

朝8時半に起きる。また寝坊気味になってきた。朝ごはんを食べ、洗濯物を干し、お弁当の準備。外は晴れているが風が強い。コルトレーン聴く。コーヒー飲みながら田中英光続き読む。筋トレ。外出。店に行く途中もコルトレーンの『アセンション』を聴いた。青空の下で聴くと気持ちがいい。

開店。この日は3連休最終日、瀬戸芸2025もこの日で終了。品出しなど進める。辻さんが来て、TAKAMATSU ZINEの追加分を納品してくれる。半空の岡田さん久しぶりに来てくれて、そのすぐ後、半空でも働いている外海書房の中川さんが来た。夜は税務署に提出する書類の準備。そんなに頻繁にやるものでもないので、いつもやり方を忘れている。払った給料をとりあえずまとめた。

閉店後、本を発送し、スーパーでビールを買う。作業部屋で飲みながらKim Longinotto & Jano Williams "Eat The Kimono"見る。1989年に製作された花柳幻舟のドキュメンタリー。花柳の「着物に食われるんではなく、着物を食ってしまわなければいけない」という発言(タイトルにもこれが反映されている)が印象的。秋田の山奥の温泉地での興行シーンも良い。スタッフのTシャツが白地に赤のバックプリントのみなのが熱い。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、本を読んで寝る。


04日(火)

朝8時に起きる。久しぶりに用事らしい用事のない定休日でわくわくする。天気も良い。朝ごはんを食べ、筋トレ。まどと南へ行く。田中英光続き読む。昼ごはんはそば。自分はおいなりさんも食べる。ちょっと足りなかったので、後でアップルパイをおやつに食べた。

午後は7月末に録音して半分ほどが完了していた文字起こし作業の続き。集中してやれるのも久しぶり、しかしもう1日くらいかかるだろう…と思ってたら、意外と早く進み、完了してしまった。ものすごい解放感。

無印やスーパーで買い物をして帰る。料理。無印で買った『辛い養生鍋』という鍋つゆを使い、今シーズン初めての鍋を用意。この鍋つゆは漫画家/イラストレーターのコルシカさんがinstagramのストーリーに載せていて知った。本当は辛くないやつなのだけど、この日行った無印には辛いほうしかなかった。しかしこちらで正解。とてもおいしい。食べた後にさらに中華麺を入れてみたら、かなりいけた。お腹いっぱい食べた。

川島雄三『しとやかな獣(けだもの)』見る。脚本は新藤兼人。ポスターを見ると若尾文子と船越英二が大きく写っているが、伊藤雄之助と山岡久乃のテンポの良さと巧さが印象に残った。鈴木清順を思わせるような演出(そばをすする夫婦とゴーゴーダンスを踊るきょうだい、風に揺れるカーテン)も出てくるがこちらは1962年。登場人物のほとんど全員が悪人。様々な角度からバチバチに決まる構図、かっこいい。最初から最後までまったく後味の良くない話のはずなのに、引きこまれてしまう。

風呂に入って2本目、神代辰巳『かぶりつき人生』見る。1968年製作、原作は田中小実昌(ストリップ劇場の客として出演もしている)。こちらも、モラルやら何かが欠落している人物が多数登場。少し間延びした場面に流れる情緒的な空気にらしさを感じる。主題歌?の『男は男、女は女、みんなはみんな~』と歌っている曲はなんなのだろう。調べたけどレコードなどにはなっていないようだ。しかし劇場のシーンで流れるマンボは、中原昌也監修の邦画劇判コンピレーションアルバム『スクリーミング ア ゴーゴー』に収録されているようで、TSUTAYAディスカスでレンタルしてみる。このコンピには以前見て好きだった西村昭五郎『残酷おんな情死』や、『女囚さそり』シリーズの音楽も入っている。

文字起こし作業が終わり少し時間ができそうなので、映画DVDもレンタルして1時前に寝る。


05日(水)

朝8時に起きる。味噌汁を作り、昨日の鍋の残りをおかずにして朝ごはん。料理。卵焼き、小松菜お浸し、もやしとにんじんのナムル、豚の生姜焼きを作る。ヨーグルトを食べ、コーヒーを飲む。読書。昨日見た映画2本といい、田中英光といい、なんだかうらぶれている。冬に向かっている感じがする。

ここ最近ロマンポルノを積極的に見ているし、ストリップ劇場にも行ってるし、自分は普通のスケベな中年なんじゃないか、という気がしてきた。「いやこれは芸術だから」と弁解したところで野暮になるだけだ。そこがいいんだけど。

開店。昨日文字起こしした文章を一通り見直し、細かいところを修正。SさんとTさんのお2人へデータを送る。今年中には紙に起こしたい。発送がかなり溜まっていて、もりもりと進める。店頭買取は3件。Iさんが来られ、おととい戦前に発行された俳句の雑誌を処分したとのこと。買い取らせてほしかったが間に合わなかったか。家仕舞いや大掃除の時など、本が出てきた時にすぐ思い出してもらえるよう、もっと働きかけていかないと。

今日はこれから音楽を聴くか、絵を描くかする。

2025年11月2日日曜日

きちんと(2025年10月31日~11月02日)

30日(木)夜

スーパーに寄って早めに帰宅。まどは漫画家の友達と作業通話中。ビールを飲みながら読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み終える。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』続き少し読み、寝る。


31日(金)

二度寝したら、いつの間にか10時。外は雨が降っている。まどは10時に編集者の方と打ち合わせの約束をしていたようで、洗濯物を取り込んで通話を始めていた。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。着替えて出ようとしたら、濡れた洗濯物から水がしたたっている。慌てて拭いたり絞ったり。外出。口座にお金を入れようとしたら、キャッシュカードなかなか読み込まず。どうもうまいこといかない。なんとか開店時間には間に合った。

開店。品出し、受託商品に関するメールなど。夕方ごろから雨は止み、お客さんも若干増えた。雨降りの一日だったけど売れてなくはなかった。

閉店。外に出るとハロウィンでコスプレ、ナンパ、見物、などしている若者が多く賑やか。ルクスで行われているリスニングイベントへ行く。現代音楽、電子音楽を中心に解説を交えながらいろいろ聞いていく。名前は知っていた音楽家のあまり知らなかった側面も解説で初めて知ったりできて、良い機会になった。

本を発送して帰る。今年夏に出雲の山中で記憶喪失の状態で目が覚めたというモヒカン姿の男性、ブログに経過を記録していたようで、読んでみる。一万円札が高いお札だというのは覚えていたとか、不意に以前見た景色がフラッシュバックしたりなど、記憶の欠落や再生に関する箇所がやはり印象的。

シャワーを浴びて、『カストリ雑誌』少し読み進めて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。最近寝坊ばかりだったけど、この日はいつもの時間に起きれた。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどと南へ。読書続き、ノートにドローイング。失敗しても、Photoshopで切り抜いてフリーペーパー用の素材に活用できると思えば気楽だ。まめに作りたい。

まどと別れ、酒屋へ飲み物の買い出しに行く。その後作業部屋の整理。思ったよりもスムーズに終えられて良かった。この日はアルバイトN君が来て作業。

開店。この日は店頭買取1件。品出し、均一本補充、発送準備。DOOKSより発行された平山昌尚さんの新刊作品集を出す。"For my child"という、子供とのやり取りから生まれた本を出版していくシリーズのうちの1冊のようだ。

閉店後、帳簿付け。スーパーで安くなっていた乳酸菌飲料とおまんじゅうを買って、店に戻り食べる。先月分の領収書を弥生へ打ち込む。なんだか気分が悪く、少し吐き気もする。午前中に南で買った深入りの珈琲豆の匂いがずっとしていて、酔ってしまったのかもしれない。

帰宅。シャワーを浴びて、本を読んで寝た。


02日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干し、お弁当の準備。ラジオ体操と腕立てやる。最近さぼっていたら、さすがに体がなまった。

まどと外出し、南へ。『カストリ雑誌』読み終える。著者は高知出身の方。田中英光についてけっこう書かれていたので、講談社文芸文庫の『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』を読み始める。

開店。この日は品出し、発送準備など。福岡県の方から通販の依頼あり、梱包する。なんかあっという間に時間が過ぎた一日。DOOKS発行のSHOKKIさんの作品集を出す。SHOKKIさんの作品集は以前にも扱いたいと思ったことがあり、岡山でギャラリーOFをやっている行司君経由でSHOKKIの藤井さんから取り扱いに関するメールをいただいた。しかし、その時は扱うか決めかねて返信をしそびれてしまい、そのままずるずると時間が経ってしまったのだった。今回平山昌尚さん経由でDOOKSと連絡を取り、SHOKKIさんの作品集も扱わせていただくことになって、改めて藤井さんにメールでお詫びとご挨拶をしたのだった。こういうことはきちんとしなければいけない。

戦前は夜店でもSP盤のレコードが売られていたそうで、しかも売られていたのは有名な歌手や曲に名前を似せたレコードだったりもしたようだ。それらをまとめた『夜店レコード』というコンピレーションCDもある。とても気になる。

今日はこれからどうしよう。明日は瀬戸芸秋会期最終日。

2025年10月30日木曜日

寒い(2025年10月28~30日)

27日(月)夜

閉店後、フリーペーパーの増刷作業。印刷すぐ終わる。サウナに行く。60分コースでさっさと出たけど、かなり効いた。コンビニでビールを買い、飲みながら小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み進める。

帰宅。ビックコミックのサイト『ビッコミ』で72時間限定無料公開されている、楳図かずお『14歳』を読み始める。面白くて眠れない。しかし260話もある。果たして3日間のうちに読み終えられるのだろうか。


28日(火)

朝8時頃に起きる。まどと南へ。フリーペーパーを製本し、『14歳』続き読む。1990~1995年に描かれた作品。荒唐無稽なようで、培養肉や政府による情報統制など、現代的な話題も盛り込まれていて惹きこまれる。

11時前に店に行き、少し作業。浅沼弥沙さんと、浅沼さんの友人のエミルさんがやってくる。この日は2人とうどんを食べたり、県庁を見たり、いろんなお店をまわった。ついでと言ってはなんだけれど、堀金君と来年に向けてのことを少し話したり、平塚さんに深夜珈琲の時のお礼を言えたりできて良かった。浅沼さんはサバサバした人で、一緒にいて楽だなと感じる。エミルさんとは英語で本当に少しの会話しかできなかったけれど、けっこう話しかけてくれてうれしかった。来年は信楽に滞在して陶芸作品に取り組むそうだ。

店に行き、作業しようか絵を描こうかと迷い、結局『14歳』を読む。今までじゅうよんさいと読んでいたけどフォーティーンが正解のようだ。まどと合流し、よって屋に行く。骨付鳥、すだち餃子、肉豆富など食べた。お腹いっぱいになったけど、ハッピーアワーの早い時間帯に行ったおかげで安く済んだ。まどは甘いものが食べたくなったようで、また半空へ行き、ケーキと飲み物を楽しみながら『14歳』と『最後の講義』(よく考えたらすごい組み合わせだ。テンションはかなり違うけど、いつ果てるともなく続いていく感じは少し似ている)を読み進めた。

帰って、疲れ果ててすぐに寝た。


29日(水)

朝9時に起きる。11時間くらい寝た。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳む。実家から柿や野菜など届く。コーヒーを淹れて飲む。

外出。100均にCDRを入れる不織布ケースを買いに行くが、どうやら値上がりが決まったようで在庫切れの状態だった。仕方なくネットで注文。

開店。平日の割にはお客さんが来た。動物に詳しいM君がやってきて、熊の話をする。oar pressの見目さん、アーティストの守屋さん来られる。尾道に用事があったそうで、高松にも寄ってくださったようだ(と言っても、かなり距離があるけど)。守屋さんは展覧会をするたびに冊子を作られているらしい。見目さんは話を積極的に聞いてくださるので、ちょっと調子に乗ってしゃべりすぎてしまったかも。もっとゆっくり話す癖を身に付けたい。店頭買取2件。うち1件は手に入りにくいアート関係の本が多く、大変ありがたい。出版社DOOKSから、注文していた冊子が届く。11/1発売の平山昌尚さんの冊子のほか、SHOKKIさんやqpさんの作品集も。

閉店後、なんとなくダラダラしてしまい、23時頃まで店にいてしまう。帰宅、『14歳』読み終え、風呂に入って寝た。

沖縄へチェルフィッチュの公演を見に行き、会場は体育館の2階席のようなところで大変狭く、人がいっぱいで何も見れなかった、という夢を見た。外はそれほど暖かくもなかった。


30日(木)

朝8時半に起きる。急に寒くなって眠りがち。朝ごはん。洗濯物干す。実家から送られてきた柿を食べてその後コーヒーを飲んだら、柿渋が口の中で固まってえらいことになった。

作業部屋で絵の続きをやる。進めていた絵をほぼ塗りつぶし、壊す。このままだといつもの感じに落ち着いてしまいそうだけど、どうしようか。

開店。寒いとなんだか体が動かない。10月の頭と末でこんなに違うとは。インフルエンザも流行り始めているようだ。少し品出し、発送準備。瀬戸芸も今週末の3連休で終わり。ちゃゆう君来てくれて少し話す。良い話ができた気がする。

今日は早めに帰るかも。

2025年10月27日月曜日

概念と空間(2025年10月24~27日)

23日(木)夜

少し残業して、本を発送し帰宅。洗い物などやり、朝倉圭一『わからないままの民藝』読み終える。風呂。

寒いので厚めの冬用かけ布団を敷くが、暑い。夜中それをはねのけると今度は寒い。これでは風邪をひいてしまう。


24日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯物の片付け。外は晴れている。山登りに行きたい。

外出、店に行き買い取った本の整理。なんとか片付いたけど、どんどん出して売らないと。

開店。品出し、均一本補充。明日アルバイトMさんが来てくれる予定なので、ネット出品用の本の準備もする。最近は夜のほうがお客さんが多い。観光客が多いということだろうか。夜に十河さん寄ってくれる。あれの作業がまだ進んでいない、お詫びする。田久保英夫の小説の面白さは主語がないところとのこと。1冊何か読んでみようか。

閉店後、疲れて早めに帰る。シャワー。ビール飲みながら読書。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』読み始める。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』も読み進める。1時過ぎに寝る。


25日(土)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯物を干す。お弁当の用意。instgramに、気になったことを文章でまとめる。以下がその文章。

+ + + 

最近立て続けに2回、「このお店にある本て、全部同じ値段なんですか?」と聞かれた。
そのうち1回は、「裏表紙めくったところに値段がありますよ」と答えると、確認したのち「この辺の洋書は同じ値段なんですか?」と、また同じような質問をされた。
古本屋によっぽど馴染みがないのか(2人ともそれなりに年配の方だったけど)…、表の均一棚には「¥100」て書いてあるから、店の中の本も均一価格だと思ったのか。なぜそう思ったのかが気になってる。
以前は「このお店にある本て売ってるんですか?」と聞かれることも多かった。

こないだXで「最近花屋というものがあることがわかった。いや、前々からあったんだけど、自分の頭の中にある花屋という概念と、実在する花屋がやっと最近になって結びついた」みたいなことを書いてた人がいて、それに近いのかもしれない。
「同じ値段なんですか」「売ってるんですか」と聞いている人は、古本屋という概念がまだ自分の中ではっきり形作られていないか、古本屋という概念がYOMSの空間と結びついていない。何かわからないことがあれば聞いてくれればいいから、別にいいんだけど。
入口に「古本」と書かれていて、誰でも入ってよくて、壁が本でいっぱいでも伝わらないこともある。
なんかすごい。逆に、ここに何かがあるような気もする。「ひとん家みたいな店」の「ひとん家性」とか…。

+ + + 

カフェオレ飲みながら『カストリ雑誌』続き読む。

作業部屋へ行き、絵の続き。あまりうまくいかず。

開店。品出しを続ける。棚に隙間が開いては焦って補充を繰り返す毎日だけど、隙間の埋まった瞬間はいつも良い気分になる。徳島から『ハードスタッフ』発行人の小西昌幸さん来店。いろいろお話し、来年ちょっと連携を取ることになりそう。今まで自分が関わったイベントとは規模の異なる催しになりそうだ。しかし、世代の違う方とこうして志を分かち合うのはとてもやりがいを感じる。

閉店後、この日もビールを飲みつつ、レジで音楽をいろいろ聴く。最近音楽を聴くのがサブスクからCD中心になった。聴き方が変わると聴く音楽も変わる。今年は中南米やアフリカの音楽をよく聴いている。

帰宅、シャワー浴びて寝る。


26日(日)

この日はマド先生の誕生日。

朝8時頃に起きる。まどが作ってくれていた味噌汁を飲み、外出。南へ行く。案の定混雑していたけれど、少し待ったら入れた。『最後の講義』読み進める。作家遍歴シリーズの1冊目にあたる『黄金の女達』と比べると、作者の筆がのってきているような気がする。それまで既に800ページほどが経過しているけど。

ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントの本を買う。購入した4冊のうち、レーモン・クノー『文体練習』は自分がおすすめした。以前購入して持っていたけど、東京で火事に遭ってだめになってしまった。また読み返したい。

開店。この日も一生懸命品出し。方々へ連絡も。店頭買取1件。あまり入って来ないであろう建築関係の本がまとまって入荷し、かなりうれしかった。

閉店後、まどと待ち合わせて半空へ行く。最近できたという別室に通してもらう。内装はイドカフェの市原さんがやったらしい。ハーブカクテルやケーキをいただく、どれもおいしい。最近発行が始まった半空新聞、暖君の文章が面白い。半空はだいぶ長いことやっているけど、いろいろ変化もしていて楽しい。YOMSも少しずつ変化していきたいなと思う。


27日(月)

朝9時に起きる。高松を散歩する夢を見ていた。頼酒店が(夢の中で)閉店していてショックを受ける。久しぶりに行かなければと思う。最近県外へ出ることが多いけど、夢の中では時々、香川のどこかの町が形を変えて登場する。観音寺の、私鉄とJRが交差するレンガ造りの高架下の雰囲気は良かった(実際にはそんな場所はありません)。

朝ごはんを食べ、コーヒーを飲みながら『最後の講義』読み進める。外出。作業部屋の片付けを少しやる。

開店。この日はなんだか体が疲れてだるく、ずっとへとへとだった。美容師のりんさんが今度やるアクセサリーの展示会のフライヤーを持ってきてくれた。りんさんは先日直島で行われた音楽イベントの企画にも関わっていて、そちらはとても盛況だったようだ。夕方ごろにサンリンシャ蓮井さん来てくれて、久しぶりに話す。共通の知り合いを取っ掛かりに最近の町の出来事について話そうとするが、ぱっとその知り合いが頭に浮かんでこない自分に気が付く。そういえば蓮井さんが高松から神戸に引っ越してからも、かなりの時間が経っているな。夜、なんとなくジャワのガムランを聞いてみる。なんとなく今までありきたりなイメージで理解した気になっていたけど、いろいろ聞いてみると節回しやリズムのバリエーションが豊富にあって面白い。

非常に疲れたので、これからサウナに行こうと思う。明日は東京から友人の浅沼さんが来て、一緒に街をまわる予定。

2025年10月23日木曜日

出張買取(2025年10月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、本を発送してビールを買って帰る。お客さんのKさんからYouTubeで無料で見れると教えてもらった、森一生『ある殺し屋』見る。市川雷蔵が殺し屋役で主演している現代劇。脚本に増村保造が参加。ストーリーは簡潔だけど、物語の時間軸のはじまりの部分と途中からの部分を切り替えつつ見せていく手法(こういうの、何か適切な用語があるんでしょうか)が面白く、引き込まれる。

シャワーを浴びて早めに寝る。


21日(火)

朝7時半に起きる。ごはん。まどは福山の鞆の浦に行くらしい。昨日決めたようだ。以前は旅の予定を決めるのが苦手な印象があったけれど、最近は自分よりまどのほうが一人旅に出かける機会が増えている。

外出。レンタカーを借りて出発。この日は出張買取2件(いずれも量はそれほど多くないはず)、下見1件。まずは1件目の高松町のお宅へ。郷土関連、いけばななど多め。4箱ほどに収まる。

琴平に向かう。極楽孔雀でカレーを食べたいと思っていたけど、時間が厳しそう。岡本町の桑島製麺所といううどん屋さんで、天ぷらうどんといなり寿司を食べる。盛り付けがかわいい、味もやさしい。琴平のお宅はもう人が住んではいないようで、残っているものを整理されているようだった。こちらも郷土関連など多い。また、戦前発行の書籍もあり、大正元年発行の台湾の写真帖などもあった。日本占領時代、買取先の方のおじいさんが台湾まで出稼ぎに行っていたとのこと。段ボール箱6つほどになる。

次の訪問先は仏生山。しかし少し時間もあるので、一旦店に寄って本をおろす。結果的にこれが正解だった。3件目のお宅へ行くと、なんとかその日のうちに仕分けとピックアップができそうだったので、やってしまう。本をおろしていなかったら積み込めなかっただろう。各種文庫、仏教関連、絵本など10箱ほど。空の段ボール箱もたくさんあり助かった。終わる頃には夜で真っ暗。こちらのお宅でも貴重なお話を聞かせていただいた。

郷東のハードオフでレコードを見る。以前はけっこう良いのがあったけど最近はいまいち。コンチネンタル・タンゴや河内音頭のレコードを買う。その後スシローに行き、あかね温泉。ここの露天風呂はBGMの有線が微妙に遠い響きで好き。テレビで見る芸能人がかなり老け込んでいて驚く。自分も老けたはず。

店でまた本をおろし、スーパーで買い物して帰宅。出張買取を1日で3件まわったのは初めてだったけど、効率よくまわれた。ビールを飲みながら黒沢清『降霊』見る。黒沢清久しぶりに見たな。個人的には幽霊の演出よりも、車にはね飛ばされるゴミや、崩れる足場の唐突さが印象的。ストーリーもわかりやすく、主人公たちが追い詰められていく怖さと心霊の怖さが両方良い塩梅で、『CURE』の次に好きなのは『蛇の道』(1998年版)か『ニンゲン合格』かこれだな、と思った。

夜は寒かった。


22日(水)

朝7時半に起きる。ノートにドローイング。朝ごはんを食べ、弁当箱にごはんだけを詰め(おかずは買う)、洗濯物をたたむ。

レンタカーを返し、まどと南に入る。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』続き読み進める。朝倉圭一『わからないままの民藝』読み始める。パラパラとめくっていたら、富山の『林ショップ』のことが少し書かれていた。林さんは今自分のお店で絵の個展をやっているらしい。見たいな。

お弁当のおかずを買って店へ。昨日お預かりした本の整理をやり、査定進める。1件分完了。

開店。この日は査定をやりながら営業…と思っていたけど、定休日明けで発送が多く、思ったようにはいかなかった。外は小雨で、寒い。寒いという感覚がかなり久々な気がする。均一本の補充、品出し。隙間の空いていた郷土や児童書のコーナーに本を入れることができてうれしい。最初はあまりお客さんが来なかったが、夜以降増えた。この日は普段あまり動かない映画パンフレットがよく売れた。中国人のおじさんがアントニオーニ、メルヴィル、パゾリーニなどを買って、思わずNice Selectionと伝える。みくさんが来て、いろいろ話す。

閉店後、本を発送。査定続きやり、2件目が終了。ブログ書いて23時半頃帰宅。洗面所で白髪抜く、白髪ってよれよれで面白い。シャワー浴びて寝る。


23日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、まどの鞆の浦土産のカステラをいただく。おいしい。洗い物やお弁当の準備をしている間にまどが洗濯物を干してくれた。シャツにアイロンがけ。

また南へ行く。『わからないままの民藝』続き読む。

なんとなく、高松市が電通に968万円払って制作させた『TKMTマーク』のことを思い出す。こういうことに慣れたくない。小さな規模でやっている個人店にできるだけお金を落としたい。

店で少し在庫の整理をし、開店。店頭買取1件。夕方から査定続き、全て終える。夜、文庫中心に品出し。昨日ほど寒くはなく、ちょうどいい感じ。天気も良かった。

今日は疲れたので早めに帰る。