2025年9月27日土曜日

zineのイメージ(2025年09月26~27日)

25日(木)夜

閉店後、本の発送。作業部屋でチューハイを飲み、マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』続き読む。絵の続き。なんか大失敗したかも。

24時頃帰宅。シャワー浴びて、また少し読書して寝る。


26日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。石破首相の国連総会での演説を聞く。パレスチナ国家承認の件については歯切れ悪く感じたものの、同意できる点の多い内容。

外出。雨に降られる。昨日やるはずだったripple coffeeさんへの搬入を小雨のせいでこの日に延期したけど、結局この日も雨。最近天候が読めない。本を入れた木箱にビニール袋をかぶせて運ぶ。雨やんだ。rippleさんはお客さんで満席になっていた。海外からの人も多いようだ。古着屋Honeyさんの持ってきた閲覧用の古本がロバート・クラムやRat Fink、Destroy All Monsters、エドワード・ゴーリーの家の写真集などとても興味深い内容のものばかり。マリファナ料理のレシピ本なんかもあり、西海岸らしさを感じさせる。日本の”This"という雑誌、小山田圭吾、砂原良徳、中原昌也、常盤響の4人が西海岸買い付けツアーに行くという企画がメインでとても面白そう。90年代の余裕を感じる。

店に戻る。作業部屋で少し読書。

開店。この日は開店早々に段ボール3箱持ち込み、他2件店頭買取。忙しい。発送準備。昨日あきちゃんが納品してくれたzineを品出しする。あきちゃんは日頃からSNSに作ったものを投稿していて、あまり「自分はこうだ」と決め過ぎずにいろいろ試している感じが伝わってくるのがいい。今回のzineは8Pほどの小さなものだけど、自分の中のzineのイメージに近いと思ったし、最近店で仕入れている自主制作の冊子はかなりしっかりとしたつくりのものが多かったので、なんとなくタイミング的にも良かった。初心に帰るような気持ちになれた。

閉店後、早めに帰る。ヨーグルトを食べ、SNSをだらだら見ていると、日本の実験映像、自主映画などにやたらと詳しいフランスの方のXアカウントを発見。自分もいろいろ調べる。ためになるが、この人は一体どうやってこれらの映画を見ているのだろうか。日本に住んでいるわけでもなさそうだけど。

シャワーを浴び、旅行の準備をする。まどがメグマイルランドさんとLINEしていると、どうやらメグさんも28日に福岡にいるようで、自分もメグさんのLINEを教えてもらい、朝一緒に喫茶店へ行くことになる。楽しみ。メグさんと会うのは10か月ぶりくらいか。『壁に聴く』読み終え、寝る。


27日(土)

朝6時半頃に起きて、二度寝。緊張する面子に混じってDJをやることになり、焦る夢を見た。8時半に目が覚める。

まどとripple coffeeさんへ行き、モーニング。早速1冊売れていたようでうれしい。Honeyさん所有の古本を改めて見る。植草甚一『ジャズは海を渡る』読み始める。フリージャズ、特にESPやBYGなどの話題が多いようだ。読み進めるのが楽しみ。

スーパーでお弁当を買って店へ。開店。品出し、均一本補充、発送準備進める。瀬戸芸関連で香川でも展示を控えている淺井裕介が来てくれる。今回はパートナーの方も香川でご用事があるようで、夫婦での来店。淺井さんともそろそろ知り合って20年経つな。まどが来週末高松市美術館でトークする石田尚志さんと淺井さんはどちらも多摩美で教えているというのもあり知り合いのようで、石田さんの話もした。淺井さんは石田さんが地面に水で描いている映像を見て、石田さんは淺井さんがマスキングテープで壁に描いているのを見てお互いにシンパシーを感じたとか。良い話だ。まども少し経ってからやってきて、いろいろ話すことができた。その後、羊雲のちえみさんが小説家の乗代雄介さんを連れて来てくれる。乗代さんは岡山に定期的に来られているが、四国は今回が初めてとのこと。以前から作品を拝読していたので、少しお話できてうれしかった。夜になり竹内さん来る。仕事終わりで、いつものロックな感じではなくシャツ姿だった。久しぶりにいろいろ話した。この日は店頭買取2件。夜は発送が立て込み、若干焦る。

夕ご飯のお弁当を食べながら、昨日検索して見つけた山田勇男『夜のフラグメント』見る。1996年の作品(サイレント)。山田勇男は天井桟敷に参加していて、寺山修司の映画の美術なども担当し、北冬書房やワイズ出版の書籍の装幀なども手掛けているらしい。そういえば、この映画のテロップにも使われていた大正モダンを思わせる描き文字には見覚えがあるな。映画は、個人的に寺山などのいわゆる日本のアングラよりはアラン・レネやロブ=グリエを思い出した。情念の温度がそれほど高くなく、世界観に入っていきやすかった。

今日はこれから夜行バスに乗って福岡に行く。

2025年9月25日木曜日

変な天気(2025年09月23~25日)

22日(月)夜

閉店後、発送準備。BOOK WEEKEND明けで件数がたまっていて、なかなか時間がかかる。2件残してこの日は打ち止め。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、早めに寝る。


23日(火・祝)

朝8時に起きる。この日は火曜日だけど祝日なので特別営業。朝ごはん、お弁当の準備。

外出、南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進める。

「[受容価値を軸にすえる]アプローチは、独創性のような、芸術的価値の源として広く認められている要素を芸術的価値として説明できないという、ただその点だけからしても、批判されるべきアプローチである。」(p115)

100均でセロハンテープやビニール袋などを買う。作業部屋に行き、絵の続き。

開店。品出し、発送準備など進める。Angelo Noce Santoro "For You"(オランダのプログレバンド、Cosmic Dealerの元メンバーのソロ作)を聴いていると、クラウトロック好きというお客さんが「この音楽、何ですか」と聞いてくれて、とてもうれしい。昼ごろ、odd eyesというバンドのボーカルでDJもやっているwhatmanさんが来てくれる。以前もYOMSに来てくださったことがあるようだ。小説や映画の話をいろいろする。共通の知人は多いけど、話すのは初めて。whatmanさんは終始ものすごい勢いで話すので、自分はずっと「あー」「なるほど」くらいしか言えなかったけど楽しかった。なぜか2度来店(全然いいんですが)。夜、久しぶりに但馬さんが来てくれた。まどから預かっていたものを渡し、お互いの近況や商店街の変化についてなど話す。以前はブランドの旗艦店も多かった丸亀町商店街も、ここ数年は大型チェーン店が増えてきた。今後はどうなるだろう。この日は全体的に若いお客さんが多かった。

閉店後、梱包や発送、帳簿付け。少し早めに帰る。風呂に入り、本を読んで寝る。


24日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。明日の朝、ripple coffeeさんへ27日の出店用の雑誌やzineを搬入させてもらうことにする。

また南に行き、読書。

「わたしは分析というラベルを、批評の中のより広範な作業を指すものとしてとっておいたーー解釈はその中の主導的な作業のひとつであるが、唯一の作業ではない。分析という作業は、当の芸術作品がいかに機能しているか、を説明する作業である。(略)芸術作品については、作品の意味に関わらない説明がなされることもありうるのだから、解釈が分析の全体を占めることはけっしてない。解釈は、ただ分析の中の最も目立つ作業のひとつだ、というだけである。」(p176-177)

まどと分かれて、レターパックを買い、無印でお香やノートを買う。

開店。均一本の補充、品出し少し。精力的に買ってくださるお客さんが何人か来られる。郵便局から送ってしまいたいということで梱包したりもしたので、県外からだろうか。たまっていたレシートの入力。途中から異様な疲労感に襲われ、夜はCDRを焼いたりする。

CAN "The Lost Tapes"を聴いていて、自分はCANみたいな店がやりたいのかな、となんとなく思った。ポップでサイケデリックでグルーヴがあって聞きやすいけど、聞き込むといろんな音楽の要素が入っていることがわかるし、凝り性で物知り。インテリだけどあんまりそう見えないのもいい。

閉店後、すぐに帰宅。YouTubeで無料配信されている、川島雄三『幕末太陽傳』を途中まで見る。フランキー堺すごい。シャワーを浴びて、『批評について』を読み終えて寝る。


25日(木)

朝8時に起きる。よく寝た。『幕末太陽傳』を見終えてごはん。お弁当の準備。

まどと外出、また南に行く。最近季節の変わり目だからかなんだかはっきりしない天気が続いていて、家でゆったりするような気分にならない。マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』読み始める。ダルウィーシュはパレスチナを代表する詩人で、ちくま文庫で出た『パレスチナ詩集』はこれの改訂版のようだ。

小雨が降ってきたので、ripple coffeeへの搬入は明日に持ち越し。作業部屋に行き、少しだけ絵の続き。集中して取り組みたい気持ちが強まっている。

店の前を掃除して開店。品出しなど進めるが、この日もどうもやる気起こらず。天気のせいにする。アイス食べた。カンデラのあきちゃんがzineを持ってきてくれる。ドローイングを収めた8Pほどのもので、手描きのシールがついている。200円。最近YOMSで仕入れる冊子もきちんとしたつくりのものが増えてきて、こういうのばかり扱っている店と思われるのもちょっとどうなんだろう…と思っていたのでちょうどいいタイミングだった。あきちゃんはSNSを見るだけでも(作品になるならないはおいといて)とりあえずいろいろ作ってみている雰囲気が伝わってきて、とても良い感じ。夜は文字起こし作業。来月半ばくらいには、TさんSさんにテキストを送りたいが…。

今日はこれからzineの選書、絵の続き。

2025年9月22日月曜日

BOOK WEEKEND(2025年09月21~22日)

20日(土)夜

出店の準備は思ったよりも早く完了。車に荷物を載せて家に帰る。風呂に入り、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』少しだけ読んで早めに寝る。


21日(日)

朝6時に起きる。朝ごはんを食べ、7時に家を出る。

BOOK WEEKEND当日。搬入がかなり早く完了したので、DJの音出しもやる。時間が余っているのをいいことに、この日かける自分のセットをほぼ丸々やった。リラックスしてやれて気持ちがいい。小腹がすいたので外でうどん食べた。

11時に開場。披雲閣の前には行列ができていたとのこと。イベントはお客さんが途切れることなく続き、何往復かして本を吟味する方も多く、熱気があった。玉藻公園はアクセスも良いし、入場料は必要だけれどその分来るお客さんは「真剣に見よう」という姿勢になるのかもしれない。いろんな人に久々に会えた。DJ中はまどに店番してもらい、まどは久しぶりに本を売って刺激になった様子。DJもお客さんみんなゆるく聞いてくれた(小さな男の子がゲームやりながら少しのってくれているのがうれしかった)し、うまくやれた。自分も2冊ほど購入。

選曲のセットリストは以下。YouTubeのプレイリストにもまとめました。
1.What Reason Could I Give / Ornette Coleman
2.Locomotion / Martial Cohen-Solal
3.Gisela (Lion’s Rock) / Fitz Gore & The Talismen
4.Para Haser Música, Para Haser / Miguel Y El Comité
5.El Nuevo Prometeo / Los Pirañas
6.Ondyaiya / Duo Ouro Negro
7.Love And Death / Ebo Taylor
8.Lady Samba / Waltel Branco
9.Zamba del Que Se Queda / Eduardo Lagos
10.Thiante / Wau Wau Collectif
11.I Love A Groove / Ken Nordine

イベント終了し、荷物をYOMSへと運ぶ。まどと合流して仏生山温泉へ。仏生山温泉は今YOMSと同じ火曜定休になってしまったので、かなり久々に来た。食堂に入るとさっき会ったばかりのまいこさんとまた会う。カレーを食べた。この日は日曜ということもあって家族連れが多かったものの、子供たちはみんなおとなしくお湯につかっていてかわいかった。ブックオフに寄り、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき 賢明な破局論にむけて』と中井久夫『隣りの病』購入。

スーパーに寄って帰宅。ビールを飲みながら、田中登『㊙色情めす市場』見る。おとといキングジョーさんからおすすめしていただいた映画で、大阪の西成が舞台。空の白さからホコリっぽいまぶしさの伝わってくるモノクロの映画が好きだ(吉田喜重の『情炎』や『煉獄エロイカ』もそういう雰囲気がある)。芹明香が一人で気怠く歩いているだけで美しい。それを打ち砕くような花柳幻舟の演技。しかし救いのない話だ。傑作だと思うけど、おすすめしにくい。

花柳幻舟について調べて寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。昨日スーパーで買ったベーグルと豆乳ココア、ヨーグルトで朝ごはん。そうじ、筋トレ。

レンタカーを返し、店に行く。昨日の出店で出した本の片付け。まずまず良いところまで終える。tomoさんやってなかった。マルナカまで惣菜を買いに行く。

開店。片付け完了。昨日の売り上げの帳簿付けをしてみると、かなり売り上げは良かった。zineがけっこう売れたり、単価の高い商品も売れていて、お客さんの意気込みの高さを感じた。品出し、発送準備。カンデラのあきちゃん来てくれて、ドローイングzineを見せてくれる。今度改めて納品してくれることになった。絵についてもいろいろ話す。夜、アパッチさん来てくれる。イベントのことなどについていろいろお話。昨日のBOOK WEEKENDでの選曲も気にしてくれていてうれしい。

今日はまだこれから少し発送作業。

2025年9月20日土曜日

続々入荷(2025年09月18〜20日)

17日(水)夜

K/A/T/O Massacreの配信を見ながら帳簿付けなどの作業。QUEER NATIONSかっこよかった。本を発送し、スーパーでなんとなく乳酸菌飲料の16本パックを買ってみる。20%引きだった。店に戻って在庫整理と少しネット出品作業。

帰宅、風呂。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進めて寝る。


18日(木)

朝7時に起きる。かなり早起きできたのは乳酸菌飲料のおかげだろうか(単純な思考)。朝ごはん、筋トレ、お弁当の準備。

まどと外出。途中、傘を差しても歩いていられないほどの豪雨に逢う。アパートの駐輪場に避難。郵便局でレターパックを発送して南へ。少し読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み始める。ノートにドローイング。まどと政治のことや店のことなど話す。

ルヌガンガに寄って店へ。在庫整理。円盤(今は黒猫/山の湯の、と呼ぶべきか)の田口さんから冊子や7インチ(!)などのサンプルが届いていた。最近あまり連絡できておらず、ちょっと不義理している。申し訳ない。

開店。品出し、発送準備など進める。夜にまた大雨。天気がこう不安定だと客足にも大いに影響があるので、勘弁してほしい。大学生くらいの女の子のグループが入ってきて、みんな真剣に棚を見てくれてうれしかった。この日届いたNEUTRAL COLORS発行の冊子を品出し。冊子を自費出版するためのヒントがコンパクトにまとまっている”How to Book in Japan"と、京都の古物店itouの店内を撮影した写真(qpさんによる撮影)と店主の伊藤さんの文章(これが商品と空間の関係についての思索を綴っていてとても面白い)をまとめた『手に負えない空間』、『街は誰のもの?』の阿部航太さんも寄稿している雑誌”NEUTRAL COLORS”6号。

閉店後、コンビニに行き特に何も買わず出る。店に戻り、BOOK WEEKENDの主に搬入出に関する諸々の確認。搬出の時間が非常にタイトだけど、うまくいくのだろうか。自分よりも運営の方々のほうが何倍も大変なのは間違いないが。ブースの構成も練る。

帰宅。シャワーを浴び、早速itou『手に負えない空間』を読み終える。店主伊藤さんの文章はほとんど空間に関するもので、いわゆる骨董商の文章とはだいぶ趣きが異なる(タイトル通りと言えばそうなのだけど)。建築家の文章を読んでいる感覚に近い。qpさんによる店内の写真も、伊藤さんの文章が干渉することで見え方が変わってくる。


19日(金)

朝5時に目が覚めてしまう。いろいろ興奮する出来事が重なり、眠りが浅くなっているのだろうか。二度寝しようにもできず、気になっていた服部一成や𠮷田勝信のインタビューを読む。去年ジョンのサンの人達と行った東中野駅前のアフガニスタン料理店は、𠮷田勝信さんのお父さんが経営されているお店のようだ。

少し二度寝。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意をして外出。スーパーでコピー用紙を買う。店に荷物を置いて郵便局で発送。まどは県立図書館へ。作業部屋で少しキャンバスの続きをやる。

開店。この日はたくさんの本が届いた。再納品をお願いしていた福島の佐藤豊さんによる詩集『来る雨座』、東京の田中菫さんの新しい日記本『BABOSA NEGRA』、twelvebooksからも注文していた洋書がたくさん届く。菫さんの本をめくっていると性被害の描写があったので、本人了承のもと、ウェブショップなどの商品説明にその旨記載する(SNSで菫さんが被害に遭ったことは知っていた)。twelvebooksからの洋書はMartin Margiela Hermes Years、A magazineのsacai、Josef Albers、Ani Albers(Black Mountain Collegeでのテキスタイル作品に焦点を当てた作品集)、Le Corbusierと写真、ウィーンのクンストハレで行われた女性のコンピューターアート史の展覧会図録、Anish Kapoorのペインティング作品集、Larry Clark写真集。本当はもっと写真集を入れたかったけど、諸事情で次回に持ち越しになった。この日はとりあえず佐藤さんと菫さんの本を品出しした。

閉店後、スーパーに寄って早めに帰宅。ヨーグルトを食べて休憩。明日のお弁当用にカレー作る。菫さんの日記本を読む。男性に生まれた自分には辛い文章が続くが、一体「男性に生まれた」ことを自分は今後どう抱えて処理していくことになるのだろうか。


20日(土)

朝8時に起き、キャベツと大根の味噌汁を作って朝ごはん。洗濯物たたむ。お弁当の準備。

10時に待ち合わせ、話し合い。感触は良かったような気がするけど、どうなるだろう。

fragrantでたまにYOMSにも来てくれるアニーさん(と呼んだことはない。というかほとんど話したこともない)が料理を出すというので、まどと向かう。ぶどうのマリネ、サンマのフリット、ハムといちじく(どれももっときちんとした名前があったし、間違っているかもしれない)などをアイスティー飲みながらつまむ。おいしい。まどといろいろ図を描きながら話す。割とイメージができてきている。但馬さんに久しぶりに会う。

開店。この日はBOOK WEEKENDの選書をしながらの営業。出店がかなり久しぶりなので、どのくらいの量を用意すれば良いかいまいち掴めない。昨日届いた洋書のうち、マルジェラとsacaiを品出しする。反応があるといいんだけど。ミクさんがキングジョーさんを連れて来てくれる。ジョーさんは高松のご出身で、以前にも一度来てくださったことがあるようだった。恐れ多くも少しガレージパンクの話をする。「Swampratsとか好きです」と言うと「いいですねぇ」と親指を立ててくれた。他にも映画の話など。この日は割と自主制作のzineなどが多く売れた。

18時半から少し店を抜けて、レンタカーを借りに行く。戻ってからも準備の続き。帳簿付けをやり、21時過ぎに車を持って来て荷物を積む。本多すぎるかも。少なすぎるよりは良いか。

スーパーに寄って帰宅。シャワーを浴びて、『最後の講義』少しだけ続き読む。

明日は6時起き。早めに寝る。

2025年9月17日水曜日

お話(2025年09月16~17日)

15日(月)夜

閉店後、CDR焼く。明日ルクスでDJ機材を触らせてもらう予定で、この機会に全然音圧のない戦前録音のオペラやタンゴ、シャンソンなどもかけてみようと思う。

帰宅。洗い物をして歯を磨く。まどと少し話して、そのまま寝落ち。


16日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー。まどと外出し、南に入る。深沢七郎『笛吹川』読み進める。むごいことが実に淡々と起こる。スケッチブックにドローイング。

しかし、なんで自分はこんな週に2,3回も南珈琲に来ているのだろうか。タバコがけむたかったり、ヤンキーと隣り合ってうるさかったりすることもあるのに。イベントや展覧会をやる時にあえて普段あまり行かないお店や場所に緊張しながらフライヤーを置いてもらいに行くのにも近いような気がする。自分から必要な緊張感を摂取しに行ってる感じ。

耳鼻科に行っていたまどと合流し、綿谷でうどん。ジュンク堂で民俗学、建築、美術関連の本を見る。いろいろ発見があり楽しい。欲しい本が増えていく。fragrantで砂古口さんへの手土産にクッキーを買う。

歩いて砂古口さんのお宅へ。見覚えのあった建物で驚いた。お茶を飲みながら宮武外骨、笠置シヅ子、中原淳一、村山籌子、鎌倉芳太郎のお話など4時間弱。笠置シヅ子主演の市川崑『果てしなき情熱』の話もできた。今漫画のネーム作りに苦労しているまども積極的に質問。蔵書も一部見せていただき、『滑稽新聞』や『此花』の現物を始めて見ることができた。100年以上前の印刷物にしては状態がとても良い。砂古口さんが香川で出会った隠れ外骨フリークの話も面白かった。『ぐわいこつふあんくらぶニュース』バックナンバーをいただく。大切にしよう。

自宅に戻ると、ゴロゴロ雷が鳴り、雨が降り始めた。蒸し暑い。洗濯物を畳む。村山籌子の話が出たので、大三君にも連絡。

再び外出。よって屋に行き、すだち餃子や骨付鳥など食べる。この日は突き出しに小さいピザが出てきて驚いた(おいしかった。よって屋の突き出しはいつもおいしい)。まどとぽつりぽつり話す。本屋に寄って、砂古口さんとも話して、情報が大量に頭に流れ込んできた1日。

まどと別れて店へ。ルクスでDJ機材を触らせてもらうので、CDなどを準備。少しブログの更新もやる。

ルクスへ。まいちゃんと少し話してから練習。BOOK WEEKEND当日は45分間選曲する予定だけど、この日の後半はイベントと関係のない戦前録音のテノール歌手、ギリシャ民謡、メキシコのインディアンの祝詞(?)、タンゴ、シャンソンなどをかけてみた。そういう音源をこういう環境でかけたらどういう雰囲気になるのかやってみたかった。結果、悪くなかった。こういう音圧のないもっさりした音源だけで1時間くらいやってみても面白そうだ。数曲まいちゃんが良い反応をくれて、やる気が出た。ありがとう。

帰宅。シャワーを浴び、『笛吹川』読み終えて寝る。


17日(水)

朝8時半頃に起きる。この日はまどのほうが早く起きた。季節の変わり目だからか、最近朝に弱い。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレをしっかりめにやる。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』、久しぶりに少し読み進める。

店へ。やらなければと思っていた在庫整理作業。まだまだ蒸し暑い。ひと段落し、ご近所の美容室『ジュノン』の河田さんに相談。ドラッグストアで缶コーヒー、tomoさんでお惣菜買う。少しだけ絵の続き。面白くなりそうな気がする。

開店。発送、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。なんだかあっという間に時間が過ぎる。こずえちゃんと古本さんが来てくれて、いろいろ話す。こずえちゃんと『船の体育館』保存問題についていろいろ話した。古本さんは平野甲賀さんと杉浦康平がデザインを手がけた本を買ってくれて、どういった部分に反応したのかを細かく解説してくれた。普段仕事としてデザインをやっている方の視点はとても勉強になる。扇町の眞行寺さんが来月企画される落語会のチラシを持ってきてくださる。お寺にあるリソグラフで印刷しているそうで、とても良い雰囲気。以前から落語を生で見てみたいとは思っている。次回は行けるよう調整したいが、どうなるだろうか。

今日はまだもう少し仕事。週末の出店に向け雑誌をたくさん値付けしておきたい。

2025年9月15日月曜日

こつこつ日記(2025年09月13~15日)

12日(金)夜

閉店後、午前中にお預かりした本の査定。歌舞伎、特に坂東玉三郎関連のものが多い。ダニエル・シュミットの話とかもすれば良かったな。査定を終え、文字起こし作業続き。なんとなく、録音した時間の4倍ほどの作業時間が必要なことがわかってきた(一休み時間を含む)。残りの録音は3時間だから、予想作業時間は12時間…。

帰宅。シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録読み進めて寝る。まどは旅行帰りでかなり疲れている模様。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。先日痛めた腰が心配できちんと筋トレができない。ラジオ体操だけする。

外出、また南へ。『民藝』読み終える。倉敷ガラスの厚手のコップが欲しくなる。ノートにドローイング。店に行って在庫整理。昨日の買取先の方に査定金額をお電話し、了承取れる。振り込み。

開店。品出し、発送準備など進める。先月上映会を行った、阿部航太さん制作のドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』関連のzine2種を棚に出す。1つは映画制作にあたっての発端や過程、その中での阿部さんの思索をエッセイとしてまとめたもので、もう1つは映画に登場するグラフィティライター達との会話をコミックにしたもの。後者はイラストも写真も阿部さん自身が出掛けていて、表現の幅広さに驚かされる。

閉店後、ルクスに行く。今度の火曜日夜に少しDJ機材を触らせてもらうことに。ネグ君いて、ちゃゆう君も来て、少ししゃべって、ジントニック2杯飲んで出る。帰宅、シャワー。まどは南陀楼綾繁さんからの誘いで不忍ブックストリートのYouTube配信に出演していた。久しぶりにたくさんしゃべってストレス解消にもなったようだ。アーカイブを聞いてみると、南陀楼さんけっこうYOMSのこともほめてくださっていてうれしい。


14日(日)

朝9時前に起きる。なんだか変な夢を見た気がするけど忘れた。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物の片付け。

現在YouTubeで無料公開されているレオン&コシーニャ『オオカミの家』を見る前に勉強しておこうと思い、この映画のモチーフとなっている『コロニア・ディグニタ』について調べる。チリにあるドイツ系移民を中心とした入植地のようだ。設立の中心となったパウル・シェーファーは元ナチス党員で、子供への性虐待でドイツを追われた人物。生まれた直後から子供は親から引きはがされ、7歳からは365日毎日無償の強制労働が課せられる。規律を守れなければ処罰、拷問。シェーファーは2010年に死去しているが後継団体は今も存続しているらしい。軍事政権時代のチリ政府と密接なネットワークを築いていたというのも恐ろしい。

店に行き、在庫整理作業。朝起きるのが遅いとどうも午前中に時間が過ぎるのが早い。

開店。品出し、発送準備。9月後半の営業について改めて告知したり、昨日届いた『FANDOM MOVIE NOTES』を品出ししたり、洋書アートブック取り扱いに関してのメールを送ったり。なんだか慌ただしく過ぎた。洋書アートブックに関してはかなりの出費になるけど、あまり香川でこういうことをやっているお店はないだろうし、どんな反応があるか楽しみ。広島から愛媛へ帰省中だという山原さんが来てくれて、少し話す。山原さんは仕事も忙しくなってきているようだけど、けっこう東京などへも遊びに出ているらしい。こないだ行われた、リキッドルームでのパソコン音楽クラブのイベントの話など聞く。

閉店後、本を発送し、ビールを飲みながら『オオカミの家』見る。膨大な時間と手間がかけられているけど、ラフな部分もあるのが余計怖さを醸し出す。コロニアに関する部分は比喩表現が多いので、確かに何も予備知識なしで見たら話はわかりにくいのかもしれない。

帰宅。風呂。深沢七郎『笛吹川』を久しぶりに再読し始め、寝る。


15日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、そうじ。腰の痛みがだいぶ引いてきたので、久しぶりに筋トレ。まどのアドバイスでスクワットもやる。『笛吹川』少し読み進める。

店へ。ネット出品を1件やり、新しい板パネルに絵を描き始める。とりあえず白いガッシュを塗り広げてみた。いろんな色を重ねてみようと思う。

開店。品出し、発送準備、新規取り扱いの冊子についての連絡など。夜は文字起こし作業。映画の話になると、固有名詞や今配信になっているかを調べ始めてしまいなかなか時間がかかる。

今は一休みしているところ。もう少ししたらさらに作業したい。明日は砂古口さんと会う。

2025年9月12日金曜日

腰(2025年09月09~12日)

08日(月)夜

閉店後、レシートの入力やブログの更新などをやる。在庫整理。

帰宅、風呂。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


09日(火)

いつもより早く、朝7時に目が覚める。朝ごはんを食べて筋トレ、読書。

9時になり外出。レンタカーを借り、店で本の運搬用のカートンなどを積んで買取先へ。話をくださった古物業者さんは既に中で作業中、ご挨拶して自分も本の選別にかかる。今回は必要なものだけ買い取ってくれて良いとのことで少し楽な気持ちで向かったけれど、事前に本棚の写真はいただいていたものの、実際に入ってみると思ったよりも量が多い。合計おそらく1万冊弱に目を通し、文学、郷土、歴史民俗など中心にピックアップ。蔵書をお持ちだった方は医師をされていたそうで古い医学書やビジネス書が多かったが、これはどうにも買取が難しい。全体の量に比べれば買取可能な本は少なめだったけど、それでもありがたかった。先輩の古物業者さんの仕事ぶりを少し拝見できたのも良い経験になった。

一旦家に行き、シャワーを浴びて着替える。まどもお腹が減った様子。上原屋でうどん。そういえば上原屋はざるうどんの他に「冷やしうどん」があるが、これはいわゆるひやかけ(水でしめたうどんに冷たい出汁をかけて食べる)ではなく、水でしめたうどんが水を張ったボウルの中に入って出てきて、それをざるうどんと同じつゆで食べるというもの。これはあまり他のお店で見ないような気もする。

自民党総裁選の話などをしながら丸亀へ向かう。猪熊弦一郎現代美術館で大竹伸朗展『網膜』。国立近代美術館での展覧会からそれほど時間も経っていないように思えるけれど、今回の展示のほうが自分は楽しめた。大竹伸朗の展覧会はキャプションを見ながら「あの絵とこの絵はパッと見似たように見えるけど、制作年を見ると30年くらい時間の開きがあるんだな」と、時間の経過/ボキャブラリーの蓄積に思いを馳せるのが楽しい。今回の展示の網膜シリーズは90年代初期と2010年代以降の作品が中心に展示されており、同じシリーズで構成されているほうがそういった発見が起こりやすいような気がした。

よろずやさんへ行き、スツールを見る。経年加減が良い感じの青い木製スツールを1つ購入。

コメダに入って休憩。まどは広島、尾道、鞆の浦あたりを旅行したいようだが行程を決めかねている様子。どういう物事に興味があるのか聞き出して自分も少し調べたりする。コンサルタントみたいだな。読書。

びんび三昧で回転寿司を食べて、スーパーに寄って帰る。『愛の渇き』読み終え、ダリオ・アルジェント『4匹の蠅』見る。ホラーというよりはサスペンス。「おっ」と思わず声が出る変わった撮り方の箇所がいくつかあった。しかし脇役たちのキャラクターが強く、見ていてシリアスになったり笑ったり、感情が忙しい。少し冗長に感じる部分もあるし、4匹の蠅ってえっ、そこ?となったし、奇妙なアンバランスさが残る映画。

シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録を少し読み、寝る。


10日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。腕立てやる。

レンタカーを返し、南に入って『民藝』続き読む。益子はまた改めて行ってみたい。その後店に行き、昨日買い取った本の整理。かがんだ拍子に腰が「グキッ」となりかけてびびる。ぎっくり腰は恐ろしい。

開店。雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出し、発送準備、在庫整理進める。変な天気の割にはお客さんがけっこう来てくれて、それなりに売れた。自分は昨日の疲れもあってか、少しどんよりとした気分だった。

閉店後、帳簿付け、本の発送。作業部屋の整理。キャンバス少し進める。24時前に帰宅。シャワーを浴びて洗い物。少し本を読んで寝る。


11日(木)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。少し読書。

外出。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。完成。後でもう少し描き加えるかもしれない。今日はアルバイトN君が作業してくれる日なので片付け。冷蔵庫の掃除もする。

開店。火曜日に買い取った本を中心に品出し進める。この日は均一本やセットコミックがよく売れた。しゅう君が久々に来てくれて、いろいろ話す。ここ最近は勉強で忙しかったようだ。DJの予定を気にかけてくれてうれしい。次は21日のBOOK WEEKENDで選曲の予定。もう10日後だ。

閉店後、早めに帰宅。シャワー浴びて、ビールを飲みながらジャン=リュック・ゴダール『ウィークエンド』見る。途中の渋滞のシーンで、自分もそばで音だけ聞いていたまども「うるさいなー」となる。横移動のカメラ、スラップスティックな勢いはあるけどあまり笑えない怒号と血と暴力。自分はちょっと退屈に感じてしまった。


12日(金)

朝7時に起きる。まどはこの日尾道へ旅行兼取材。自分も早めに外出し、南に入る。『民藝』続き読み、ノートにドローイングを描く。

10時半、ご近所で出張買取。段ボール2箱分ほどで内容はいろいろ。歌舞伎や生け花関連など少し調べたいものもあり、後程査定額をご連絡してお振込みということにさせてもらう。店に戻り、在庫整理。

開店。品出しなど進める。均一本に哲学・思想関連の文庫本をごそっと追加。だいたいは岩波文庫旧版。高知の阿部航太さんから仕入れた、映画『街は誰のもの?』関連のzine2種のお金を振り込み。メール連絡。夜、暗くなった頃に激しい雷雨。瀬戸大橋線は通常運行している模様。良かった。ちゃゆう君来てくれる。

そろそろもう少し大きく動くべきなのかもしれない。

今日は残業して査定。